代表挨拶

代表理事 理事長 大信 政一
代表理事 理事長大信 政一
代表理事 専務理事 渋澤 温之
代表理事 専務理事渋澤 温之

新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、世界は大きな転換期を迎えています。移動や接触の制限はオンラインのコミュニケーションを発展させ、直接対面できなくても人と人とのつながりを感じられる機会を増やしました。一方で、それぞれの立場や意見の違いに不寛容な人々による社会の分断が顕在化しています。

その象徴といえるのが、2022年2月から始まったロシア軍によるウクライナへの侵攻です。人類はこれまで、数々の戦争経験からその反省を積み上げ、戦争から勝者は生まれないことを学びました。戦地での惨禍をこれ以上広げないため、生活者である私たち一人ひとりができることを考え、くらしの礎である平和の尊さを訴えていくことが求められています。

パルシステムグループが2030年までに取り組むべき課題とめざす姿を描いた「パルシステム2030ビジョン」は、「『たべる』『つくる』『ささえあう』ともにいきる地域づくり」をテーマに、『きりかえる』『わかりあう』を加えた5つのキーワードを定めています。とりわけ『わかりあう』は、すべての活動の土台として不可欠な要素として位置づけました。

国内社会に目を向けると、コロナ禍による失業や休業で生活が困窮する世帯が増えています。パルシステムグループは、商品供給の過程で発生する予備食品の提供や、組合員からの募金を活用した奨学金制度の運用といった支援を強めてきました。連携する団体・個人から多くの感謝が寄せられており、助け合いの組織である協同組合への期待は、よりいっそう高まっていることを実感しています。

軍事衝突や異常気象などの影響から近年は食料品やエネルギーの価格上昇が続き、私たちのくらしを取り巻く環境は、厳しさを増しています。穏やかで平和な生活を未来の世代へ引き継ぐため、これからは気候変動対策やプラスチック削減、人権への配慮なども含めた総体的な持続可能を追求する姿勢が求められています。

こうした社会の要請にこたえ、パルシステムは容器に紙パックを採用した「地球の未来にまじめなボディソープ」を開発し、2021年9月に発売しました。原料も、生産履歴の管理や不当労働の排除などを実現しています。こうした消費者視点の活動は、2022年3月に消費者庁の「消費者志向経営優良事例表彰」にて消費者長官表彰として評価を受けました。これからも事業と運動の両輪の下、地域に根をおろし、心豊かなくらしと共生の社会を目指す決意です。

世界中で急速に孤立と分断が広がるなか、課題を解決する機能として、また社会的インフラの機能として、協同組合への期待が高まっています。みなさまとの強固な信頼関係の下、持続可能で資源循環型の社会づくりをさらに力強く進めていかなければなりません。これからも連携を深めながら、誰もが安心してくらせる社会づくりへ、ともに進んでまいりましょう。

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