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受粉しなくても実がなる「きゅうり」

受粉しなくても実がなる「きゅうり」

2014.03

通常果実系の実は「受粉」しないと可食部にあたる実を形成しない植物が殆どですが、きゅうりは雌花が受粉しなくとも実が大きく育ち、美味しく食べられる実のなる果実系野菜(果菜類)です。
一般に食べているきゅうりは「中の種が白い」未受精の状態です。雄花の花粉が雌花について受粉されると身の成長に伴って種が黒く形成されていきます。 種が出来ると実の成長が一律に成り辛く、曲がりや極太・極細など形状が歪になり真っ直ぐなきゅうりに成らなくなります。この原理を逆手にとって、産地では真っ直ぐに育ったきゅうりを栽培しています。

受粉を媒介するのは主に虫と他は風の2つです。ハウスで栽培する事で、これを避けることができます。

1.虫は紫外線を利用して物を見ます。花や蜜の在り処がわかるのです。その為、きゅうりのハウスでは紫外線カットのビニールを使用します。人間には明るく暑いハウスですが、虫にとっては紫外線が無い「暗闇」の様な処になります。結果ハウス内では、虫が活動し辛い環境となります。

2.風はハウスなので大幅に抑えられ花粉が舞うような状況はなくなります。結果、曲がりの少ない調理しやすいきゅうりが作られます。


また、現在普通に食べられている「きゅうり」は、未熟の緑色の状態で食していますが、本来は完熟すると黄色く熟れてきます。この状態から「黄色い瓜、黄瓜(きうり)」となったと言われています。
ヨーロッパでも古くから食されていた野菜で、紀元前から記録にあり、有史上で最も早く施設栽培された野菜としても知られています。

注)受粉しなくても成る実は、他にも若干あります。


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