大隅地区養まん漁業協同組合がうなぎ1万2千食を提供 宮城県石巻市で「大隅うなぎデーVol.2」を実施しました

2011年6月6日

パルシステム連合会とあいコープみやぎは、5月31日(火)パルシステムの産直産地・大隅地区よう鰻漁業協同組合の協力で、宮城県で実施している炊き出しにうな丼を提供。福島に続き宮城県でも、被災地をうなぎで元気づけました。

パルシステムは大震災発生以降、産直産地や取引先、組合員などとともにさまざまな支援を進めています。5月20日(金)には、大隅地区養まん漁業協同組合(大隅養まん漁協)と連携し、福島県いわき市でうなぎを提供し被災地を激励する「がんばっぺ・いわき・大隅うなぎデー」を実施しました。

続いて5月31日(火)は、宮城県石巻市の炊き出しで「大隈うなぎデーVol2」を開催。各地でうな丼を提供しました。

うなぎを提供してくれた生産者も参加!

宮城県での炊き出しには、大隈養まん漁協から5,400食分のうなぎが提供されました。これは、先日福島で開催された「大隈うなぎデー」の第2弾になります。今回の炊き出しには、生産者2名と漁協から2名、パルシステムの取引先である協同水産流通株式会社から1名の計5名が支援隊に参加。パルシステムから派遣された炊き出し隊とともに炊き出しを行いました。

5月31日は提供された5,400食のうち1,450食分が宮城県石巻市内4ヶ所で炊き出しに使用されました。在庫は今後の炊き出しに活用される予定です。

炊き出し開始!

支援隊は2チームに分け、トラックと乗用車に分乗して、それぞれが担当する炊き出し場所へ向かいました。参加メンバーは炊き出し支援が「今回初めて」という人ばかりでしたが、これまで続けてきた炊き出し支援活動の経験者2名の指示のもと、午前中の作業を進めました。

その結果、午前用に準備した渡波駅前分500食、栄田町分250食が1時間以内に終了。午後はヨークベニマル鹿妻南店前で170食分、不動町480食分も1時間ほどで終了し、当日分として用意した1,450食分すべてを提供することができました。

 

被災地から逆に元気をもらった!

不動町では、既に何度か同じ場所で炊き出しを行っているところです。炊き出しのために駐車場を借りている中華料理店「小西湖」は、前回使用させてもらったときは店の中も厨房もめちゃくちゃでした。しかし「出前だけでもいいから」との要望が後を絶たなかったため、炊き出し翌日の6月1日から営業を再開するということでした。

厨房の機器は震災ですべて使用不可能で、すべて新しく購入したそうです。「炊き出しいつもありがとうね、ウチのラーメンでお昼にしてよ」と店主の温かい心遣いで、涙がこぼれそうになったメンバーもいました。

被災地の視察も行いました

炊き出しが終了した後、石巻市内の被災状況を視察しました。炊き出しは人が住んでいるから行える支援ですが、石巻の港付近は被災直後のテレビ報道で見た映像と大きく変わっていないような状況でした。

炊き出しを実施した4カ所も被災地として大きな被害が見受けられましたが、港付近はさらにひどく、そして高い位置まで波を被った事がひと目で分かる状況でした。

翌日、東松島市の視察に向かいました。観光地松島のあたりは比較的大きな被害ではないようですが、さらに奥へ進むと状況は一変し、石巻市内のような惨状が広がります。松島近辺は複雑な地形のため、被害の大きいところと少なめなところがまだらに広がり、ライフラインもまだ整っていない状況です。道路をはさんで右と左では被害があるところとないところに分かれたり、坂を上って降りると状況が一変するところがあったりします。

まだまだ復興までは長い時間がかかり、炊き出し支援もまだまだ必要であることが痛感させられる視察となりました。