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パルシステムの品質保証
品質保証だより
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『品質保証だより』品質保証に関するトピックスや、最新の検査結果をご紹介します。

2008年2月8日

トピックス

残留農薬分析項目拡大を実施しました(2007年11月)

食品衛生法が改正され、2006年5月29日からポジティブリスト制度が施行されました。農薬、動物用医薬品、飼料添加物(※1)の約800項目が、加工食品(※2)を含む全ての食品に対する規制対象となります。

パルシステム商品検査センターでは、この制度に対応するため、2007年11月よりガスクロマトグラフ質量分析法(GC/MS)残留農薬一斉分析を、200項目から285項目へと拡大しました。

項目選定においては、生協の実施する食品安全性確認検査として有用な形を目指し、厚生労働省通知GC/MS一斉分析項目を中心に、衛生害虫駆除剤、食品添加物(防カビ剤)、ポストハーベスト剤も含め、加工食品の製品検査にも対応可能な285項目の一斉分析法に仕上げました。

今回の項目拡大により品質管理の監視範囲が広がり、供給商品の安全性確認(科学的品質検証)強化はもとより、ドリフト(飛散汚染)を含めた産直ほ場の管理強化にも繋がりました。

【パルシステム残留農薬一斉分析の特長】
高い検出感度

  • 2種類のガスクロマトグラフ質量分析計(電子イオン化法と化学イオン化法)を使用し、「人の健康を損なうおそれのない量」として厚生労働大臣が告示した一定量(一律基準0.01ppm)を十分にカバーする検出感度で検査します。
  • 例えばベビーフードのような、原則として一律基準が適用される加工食品に対しても、全ての項目を十分な検出感度で検査することを可能としました。

高い分析精度

  • 全ての検体において、285成分全ての添加回収試験(※3)を実施しており、検査の妥当性を常に確認することができます。
  • 検体毎に添加回収試験を実施することにより、あらゆる検体に対して即座な対応が可能です。

高い信頼性

  • ガスクロマトグラフ質量分析法で一斉分析を実施し、検出された物質は3種の異なる検出器、NPD(有機窒素系農薬対象)、FPD(有機リン系農薬対象)、ECD(ハロゲン系農薬対象)で並行確認分析を行います。
  • 検査技能の客観的評価として、外部精度管理(※4)に参加しています。

※1)農薬、動物用医薬品、飼料添加物
農薬とは農薬取締法に第一条に規定する「農薬」をいい、定義(概略)では、農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルスの防除に用いられる薬剤、及び農作物の生理機能の増進又は抑制に用いられる植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤とされます。
動物用医薬品とは、薬事法第二条に規定する医薬品であって動物のために使用される事が目的であるものの成分を指し、牛、豚、鶏、魚介類等の病気予防・治療に使用される抗生物質、合成抗菌剤、内寄生虫除去剤、ホルモン剤等が含まれます。 飼料添加物とは、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律に規定し、飼料の品質低下防止、畜水産動物への栄養補給、飼料の有効利用の促進を目的して、使用に添加、混和、浸潤される物質を指します。
上記物質は、農畜水産食品の安定供給や、伝染病防止に多大な役割を果たしているが、食品への残留による毒性を始め、耐性菌問題、環境汚染等の問題も同時に懸念されています。

※2)加工食品
個別の残留基準が設定されていない加工食品の場合、原則として一律基準が適用されます。ただし、加工食品の原材料が基準に適合していれば、その食品は食品規格に適合するものとして取り扱われます。

※3)添加回収試験
試験方法が同じでも、測定成分(農薬等)と食品成分の相互作用で、適正な検査が行えない事があります。
パルシステム商品検査センターの残留農薬検査は、実サンプルと併行して、標準物質を添加したサンプル処理を行う事で、その分析の妥当性を全サンプル×全測定成分について確認しています。
残留農薬分析にはGC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)等、高い分析能力を有する機器を使用します。しかし良い機械さえあれば分析ができる訳ではありません。残留農薬を分析するための抽出液には、測定する農薬より、数も量も桁違いに大きなサンプル由来成分が存在して分析を妨害します。クリンアップを強化すればサンプル由来成分を除去する事は可能ですが、測定対象のロスも大きくなります。信頼性のある残留農薬一斉分析を実施するためには、知識と経験に基づく前処理技術、データ解析技術、分析装置の性能維持管理技術等が相まって、始めて達成されます。
パルシステム商品検査センターでは、検査結果の信頼性確保を目的とし、添加回収試験を含めた内部精度管理に力を注いた検査を実施しています。

※4)参加している外部精度管理試験

  • 食品衛生外部精度管理調査:財団法人食品薬品安全センター秦野研究所
    秦野研究所は厚生労働省から食品衛生外部精度管理調査実施機関として要件適合を受けた機関で、当該精度管理調査はCODEX委員会による「試験室の熟練度試験」を基本としています。
  • FAPAS(Food Analysis Performance Assessment Scheme):英国CSL
    FAPASは英国認定機関(UKAS)から認定を受けた、国際標準ISO/IEC Guide43-1:1997に適合する食品化学分析技能評価試験であり、現在世界中の食品検査機関で外部精度管理として採用されています。
2007年8月~2007年11月の検査結果
微生物検査
検査目的\商品分類 ドライ食品 パン 水産 農蓄産・他 冷凍食品 日配 総計
配達品(お届け品) 331 89 533 345 584 613 2,495
開発品 29 7 21 20 20 13 110
調査研究・工場点検 21 2 13 234 0 253 523
合計(検査品目数) 381 98 567 599 604 879 3,128
  • 品質保持のためパルシステム微生物基準に基づいて調査改善要請をした件数は、89件ありました。
  • この期間に改善確認のために行った検査は45品でした。概ね改善の認められる結果となりました。一部に継続の見られた品目については、繰り返しの改善要請及び確認を進めます。
  • 製造工場立ち入りを7社9工場に対して行いました。内訳は不適合継続6社(ハム、練物、とうふ、菓子、等)、及び子会社への工場点検1社2工場で、拭き取り検査及び衛生管理と製造環境の点検を行いました。結果を基に品質の改善に向けた指摘と協議を行いました。
  • 調査研究を進めていた低温細菌の検証について、精度の確認ができたため通常検査項目に移行しました。
残留農薬検査
商品分類\検査実績 検査項目数 検査品目数 検出成分数 法基準合格率 品質目標合格率
産直農産物 15,430 67 54 100% 85.1%
農産加工品 8,412 41 3 100% 100%
合計 23,842 108 57 100% 92.6%

【産直農産物】

  • 検出のほとんどはパルシステム品質目標に則したものとなっています。
  • 品質目標に抵触(法基準内)した10品目に対しては、産地調査を行い、改善対策の提出をいただいています。

【農産加工品】

  • 検出は品質目標に対して問題のないレベルでした。
重点確認検査
検査分類\検査実績 検査項目数 検査品目数
食品添加物 82 37
米品種確認DNA 22 21
肉品種確認DNA 8 2
遺伝子組換えDNA 8 8
放射能 28 28
環境汚染物質 5 1
一般成分 2 1
動物用医薬品 28 5
合計 183 103
    以下、それぞれ問題のない結果でした。
  • 成分検査として残留塩素と食品添加物(調味料、甘味料、保存料、着色料、発色料、漂白剤、酸化防止剤等)の確認を行いました。健康被害を及ぼすものはありませんでした。
    1点、梅を使用の製品から、健康には何ら問題のない極微量の安息香酸が検出されました。その後の商品部の製造先立ち入り確認の結果工程等に問題は無く、原因としては原料梅による天然由来のものと判断しました。
  • 動物用医薬品検査は、厚生労働省のモニタリング検査で残留が確認された薬剤を中心に行っています。 牛・豚・鶏の全ての産直肉、鶏卵、牛乳類、等を対象としています。
  • 微生物検査では、O-157の確認検査を行っています。
  • 遺伝子組替えの有無について、PB醤油・みその原料大豆、なたね、等を対象としています。
  • 環境汚染は、環境汚染物質(TBT、TPT、PCB)と貝毒の検査を行っています。
  • 米品種検査は、表示以外の品種米の混入の有無を調査しています。
  • 肉品種は、主に原材料のうち挽肉に対するDNA検査を行っています。仕様書との一致を確認しました。
  • 放射能(セシウム)の影響検査は国内外を問わず幅広く行っています。

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