
三重県漁協女性部連合会
小寺 功子(のりこ)さん |
【プロフィール】
滋賀県出身の53歳。京都でOL時代、行く行くは島に戻らねばならない網元の長男とは知らず、交際中に、ご主人のお父様が突然他界。嫁として島での暮らしが始まる。島のしきたりや風習のなかで右往左往しながらも、持って生まれた負けん気とガッツで、新しい道筋を開いてきた。 |
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【所在地】
三重県鳥羽市菅島(すがしま)(鳥羽から船で15分くらいの伊勢湾に浮かぶ離島で、総人口約750人)
【主な生産物】
さば、アジ、イカ、あわび、伊勢えび、のり、ひじき等 |

功子かあちゃん 産地だより

菅島は周年を通しアジ・さば等の一本つりが盛んで、6月はスルメ・イサキなどの水揚げ、7月の「しろんご祭り」では、村一番の美女(?)が海女衣装で「あわび」を奉納後、一斉に海女漁が始まるんです。村が活気に満ち溢れる時期。私は水揚げされた海産物を箱づめ作業したり、島の仲間と獲ったサザエ・スルメなどを焼いて、祭りやイベントに参加しています。
ここは鳥羽から船で15分くらいのとこやのに、20数年前に嫁いだとき、この島では「よそ者」と結婚ということは晴天の霹靂みたいな大騒動やった。「京都のOLさん?そんなんが務まるかいな」と言われた。主人も高校から10年近く島から離れてたから、「島に精通していない」ひよっこ二人の生活で、私は漁村ならではの“しきたり”や古い習慣、島の人たちの名前や親戚関係を覚えることで精一杯。島は表札ないし、みんな下の名前で呼ぶから、どこのうちの人かもさっぱりわからへん。小寺家は代々続く網元の本家で、親戚や決まり事も多くてね。義母も亡くなっていたので、“島の仮の親”というのをつけてもらったんやけど、そこのおばあちゃんがたっくさんしきたりやら風習やらを教えてくれはって、ノートに全部書いて覚えたなあ。こんな話をしだしたら3日はしゃべれるよ(笑)。50CCバイク、ベビーカー、抱っこひもは、島の中では初めて使って、ずいぶんびっくりされたね。当時、島外にはふつうにあるものやったのにね。
保育所で役員、小中のPTAと、とにかくなんでも一生懸命やってたら、少しずつ島で認めてもらえるようになったかなあ。今は、同年代の仲間と島を変えるときがきたとがんばっています(まずは、一番大切な葬儀から)。
息子は二人とも、「菅島がいい」言うて島に戻ってくるんです。漁師は不安定だから継がなくていいと言ってもきかへんの。東京の企業で働く長男は、飲んでつぶれた同僚をほって来いと言われたことで、「島で育った俺はようほっとかん。都会は合わない」と言ってる。まあ、子どもたちは島でのびのび育ったからかな。それに、島民はみんな家族みたいで、おんなじものを分け合って食べ、助け合ってるみたいなとこがある。こういうとこで育った子たちは都会はいやなんやろか。最近戻ってくる子たちが多いんよ。親としては複雑なんやけど。
嫁いだばかりの頃、「うろこを取らずに炊いた嫁がおる」と有名やった(笑)。ここで獲れるのはすべて素材がいいもんばかりやから、シンプルに料理して素材を味わってほしいです。私たちはほんとに普通に料理して当たり前のように食べてます。“普通の料理”を次世代につなげていただければうれしいです。
〈産地紹介〉
三重県鳥羽市管島
木曽三川の恩恵を受けた栄養豊富な水が伊勢湾・熊野灘と流れ込み、豊かな漁場を育んでいるため、海産物が豊富で、海女業、漁業が盛ん。北から 蛤・しじみ・黒海苔、中央には伊勢えび・あわび・サザエ・かつお、南にマグロ・タイ・さば・いわしなど四季を通じてたくさんの漁獲物がある。
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素材を生かしたシンプルな料理で召し上がれ!
※企画は変更等の場合もあるため、カタログでご確認ください。 |
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* 本ページの内容は2010年7月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。
あらかじめご了承ください。