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産直読み物


産地かあちゃん通信
第34回
筒井 千恵子さん
農業のたいへんさや、作物への愛情のかけ方、すべて、とうちゃんから教わりました
JAかづの
三ヶ田 丸子さん
【プロフィール】
大阪生まれ。転勤で大阪に来た夫と職場結婚。夫はきれいな標準語を話す人だったので、まさか秋田生まれで、それも農家とは思わなかった。共働きをしながら、東京や茨城などを転勤したあと、夫が55歳のときに実家を継ぐことになり鹿角市に戻ってきた。鹿角では家庭菜園かお好み焼き屋でもやろうと思っていたところ、夫に広大な土地を案内され…。
【所在地】
秋田県
鹿角市花輪
【主な生産物】
露地の夏秋きゅうり・北限の桃

丸子かあちゃん産地だより

「ここからずーっとうちの田んぼだ、畑だ」って、鹿角に戻ってきたらとうちゃんが教えてくれて、それからは、これまで人に貸していた土地を少しずつ返してもらい、本格的に農業を始めたの。私は農業なんてやったことがなかったから、はじめのころは土にさわったり、同じ野菜でもいろいろな種類があることなんかがおもしろくて、きゅうりを初めて植えたときは毎日見に行き、今日は芽が出た、双葉が出た、ツルが出たとワクワクしてましたね。

でも、本格的に露地のきゅうりをつくるようになってからは、それはそれは大変。露地ものは作業時期が集中するのですごく疲れるの。だいたい6月ころから10月半ばまでなんだけど、朝は4時起き。これもつらいのよ。収穫は7月はじめからで、毎日毎日きゅうりとにらめっこだよ。だって朝ちょうどいい大きさでも、夕方にはでっかくなってたりするからね。まったく生命力とのたたかいだよ。だから収穫は1日2回、朝と夕方3時ごろするの。にらめっこしながら、「なんで曲がるの?曲がるなよ~」「まっすぐおなり~」なんて声かけたりして作業してるよ。きゅうりの気持ちがわかるって? そうそう、そんな感じ。とうちゃんはまあだいたい基本的にはやさしいんだけど、今でも忘れられないのは、とうちゃんが日帰り旅行でいなかったとき、その日はどしゃ降りだったので夕方の収穫はやらずにいたら、とうちゃんが帰ってきて「売り物にならなくなる」ってものすごく怒られたこと。もうくやしくて、くやしくて、雨の中泣きながら作業したこと、今でも忘れられない!(笑)

きゅうりをつくるのってけっこう大変なんだよ。とくに私たちみたいな年配になると、きつくてからだをこわす人が多くて、きゅうりづくりをやめる人もいる。いちばん暑いときに手入れや収穫の作業が集中するから、若い人もあまりやりたがらないね。今年はきゅうりの販売単価が安く、また、北限の桃は寒暖の差が激しく収穫直前に落下しジュースの原料にしかならなくて、所得が初めてマイナスになってしまったの。何年やっててもこんなことがあるんだよね。こういうときも生活に困らないよう何かできたらと思ってるんだけど、農協の指導員にも提案したりもするよ。今年は実際うちの桃の木で、缶詰にする場合の収穫時期とか実験してみたの。このあたりの人たちは遠慮深くて、自分から何か始めるというのがあんまりないから、私が発破かける役目みたいになってる(笑)。そう、起爆剤かもね(大笑)。

露地栽培だから冬場は農作業はないんだけど、農協の女性部の「花かご会」のみんなと集落をまわって、お年寄りに歌や踊り、体操、それから銭太鼓っていうのも教えたりしてるので大忙しだよ。でもみんな待ってくれてるし、自分も楽しいし、がんばってます!

〈産地紹介〉
〈資源循環型農業システム導入で農産物をブランド化〉
全国でもトップクラスの大型養豚団地であるポークランドグループから出る畜糞尿を、BM堆肥・BM活性水に転換し組合員(農家)へ供給している。1997年より減農薬減化学肥料栽培を開始。2001年には秋田県の特別栽培農産物の認証を受け、「エコにこかづの」のブランド化を確立。

三ヶ田家の自慢の一品!

きゅうりと豚肉の炒め物

(材料)

きゅうり、豚肉、しょうが、にんにく、しょうゆ、日本酒、砂糖、片栗粉、タカの爪

(つくりかた)

1.豚肉をサイコロ角に切る

2.すりおろしたしょうが・にんにくと、しょうゆ・酒を1の豚肉にあわせ、それに片栗粉をまぶしてもみ、5~10分つけておく。

3.きゅうりは乱切りにする。

4.フライパンに油を引き、つけ置いた具材を火が通るまで炒める。

5.砂糖、しょうゆ少々で再度味付けをし、きゅうりを入れ軽く炒める。

6.最後にタカの爪1本をみじん切りにして加える。

* 本ページの内容は2008年11月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。 あらかじめご了承ください。
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