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公開確認会


自分の口に入るものは、まず自分の目で確かめるのが一番安心です。でも消費者一人ひとりにできることは限られています。パルシステムでは、利用者(消費者)の代表が監査人として参加する「産地の公開確認会」を通じて「自分たちの目で確かめる」を実現しています。
そのために生産者は産地での生産の状況を、データや書類など、誰の目にも明らかな「形」であらわし、これを消費者・生産者・流通関係者・専門家が公開確認会で確認します。
信じられる食べ物が減っていくなかで、利用者(消費者)が手をつなぎ生産者と協力しながら、「食の安全性確保」という身近な社会問題に取り組んでいます。

参加産地総数66カ所。参加者総数5952名。
2006年3月末現在の延べ数

[Kinari2004年3月2回の表紙より転載]



パルシステムの「公開確認会」をご存知だろうか。わかりにくいとしたら、冒頭に「産地」を付け加えるといい。「“産地”公開確認会」。農産物の栽培や生産内容を、組合員と生産者がともに確認するためのパルシステム独自のしくみであり、1999年にスタートして以来、すでに2004年2月までの間に全国41カ所で開催を重ねてきた。言葉の響きから無機質な印象を抱きがちだが、開催後。参加者に残るのは「信頼や一体感」だ。食への不安や不信が漂う風潮のなか、パルシステムが地道に継続してきた「公開確認会」の意義を再検証してみたい。

「ここまでやらなきゃならないのか」。
そんな生産者の本音から始まった。

1999年にスタートした公開確認会。おりしも38年ぶりに農業基本法が見直され、消費者保護の観点から農産物の表示基準がより厳格になろうとしているときだった。
農水省の認可団体による「第三者認証」がにわかに脚光を浴びるなか、パルシステムはあくまで「作り手(生産者)」と「食べ手(組合員)」、そして「売り手(生協)」という農作物の取り引きに直接関わる“第二者”による評価システムにこだわった。
「自分の口に入るものはまず自分の目で確かめるという、生協ならではの草の根的発想。産地とともに続けてきた農薬削減や環境保全型農業に向けての取り組みを、自分たち自身がより客観的に評価、検証できる力をつけていくための試みでもあった」(ジーピーエス〈パルシステムの青果部門〉・高橋宏通さん)
栽培基準、栽培履歴、圃場台帳……公開確認会のために産地が整備するデータは膨大だ。農作業と並行しての記録づくりは決して楽ではなく、準備にあたる生産者の間からは「ここまでやらなきゃならないのか」と疑問視する声も漏れたという。しかし……。
「生産者にとって、カネの向こうにある人や暮らしが見える意義は大きかった」(首都圏コープ事業連合・山本商品統括部長)

公開確認会で「つながり」を互いに再認識。
組合員にとっても、その意義は計り知れない。
「組合員を代表して参加していると思うからこちらも真剣。提出される書類の山を見ただけでも産地側の熱意が伝わり、すばらしい産地とつながっている喜びを実感します」と、数度の監査人経験をもつ日比野淳子さん(神奈川ゆめコープ)。参加するたびに、「消費者・生活者として、彼らの努力にどうこたえていけばいいのか」との宿題を持ち帰るという。
「食の安全」への関心度が高まる現在。安全を実現するための理念やシステムを言葉で説くことはたやすい。しかしその言葉に「魂」を入れるのは、「人と人とのつながり」、「お互いの立場を理解し合える関係」ではないか。結論だけを急がず、プロセスも共有しながら時間をかけて培ってきたのが、パルシステムと産直産地との関係である。
この4年間に開催された公開確認会の一つひとつは、その「つながり」の強さを確認する場でもあった。
公開確認会」これまでの軌跡
1999 2産地  参加者 127名
  9月   茨城ギルド 57名  
  11月   ジョイファーム小田原 70名  
2000 5産地  参加者 493名
  6月   JAつくば市谷田部 150名  
      JAみどりの 70名  
  7月   ちば緑耕舎 50名  
  8月   JAささかみ 143名  
  11月   大紀コープファーム 80名  
2001 9産地  参加者 606名
  6月   JAこまち・JA秋田ふるさと  120名  
  7月   JA常盤村・八峰園 110名  
  8月   花咲農園・オーリア21 80名  
  10月   茨城産直センター 156名  
  11月   つくば有研 80名  
      御坂うまいもの会 60名  
2002 11産地  参加者 1041名
  1月   村悟空・サンドファーム  80名  
  3月   さんまる柑橘生産同志会 50名  
  5月   JA山形おきたま 93名  
  6月   コープノーザンビーフ 113名  
  7月   JAいわて花巻 170名  
  8月   ポークランド 102名  
      アップルファームさみず 81名  
  10月   米沢郷 90名  
      全農パール埼玉工場 82名  
  11月   佐原農産物供給センター 180名  
2003 15産地  参加者 1083名
  1月   沃土会 104名  
  2月   南高有機・長有研 140名  
  5月   薄農場 70名  
  7月   JA庄内たがわ・庄内協同ファーム 150名  
  8月   ゴールド農園 73名  
  9月   東京山手食糧 91名  
  10月   までっこチキン生産者連絡協議会 77名  
      和郷園 180名  
  11月   野菜くらぶ 98名  
  12月   首都圏とんトン協議会 100名  
2004 15産地  参加者1470名
  1月   栃木元気会 85名  
  2月   無茶々園 150名  
  3月   JAおとふけ・大牧農場103名  
  6月   こんせん牛 103名
JAえちご上越 125名
 
  7月   白州たまご生産組合 88名
サンファーム、青木農園 83名
 
  8月   士別農園 83名  
  9月   有機農法ギルド 178名  
  10月   バンラード農協・首都圏コープ協議会 249名  
  11月   北浦しゃも農場 70名
八街産直会 83名
 
  2月   水俣みかん出荷組合 70名  
2005 9産地  参加者795名
  6月   JA北いぶき 32名  
  7月   山形コープ豚協議会 81名  
  7月   天童果実同志会 103名  
  8月   JAつくば市谷田部 145名  
  9月   常盤村養鶏農場協同組合 53名  
  10月   JA士幌町肉牛振興会 139名  
  10月   オルタートレード社 32名  
  11月   ジョイファーム小田原 107名  
  2月   JAふくおか八女 136名  


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