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ニュース・新着情報
掲載日:2011年1月4日
新年のご挨拶

株式会社パル・ミート
代表取締役 山本 伸司(やまもと のぶじ)

 あけましておめでとうございます。

 昨年、日本の畜産はかってない危機を迎えることとなりました。4月に宮崎県で発生した口蹄疫と29万頭にも及ぶ家畜殺処分がまずあげられます。弊社顧問大井宗孝獣医の現地報告によると「自衛隊出動と防疫措置により、まるで戒厳令下のような異常な雰囲気」であったといわれています。そして支援に携わったご自身も「家畜の大量殺処分作業によってPTSD(心的外傷後ストレス障害)のような症状」と深刻な状態だったそうです。

 これは畜産の恐ろしい危機でした。宮崎県だけの問題ではありません。日本の畜産が崖っぷちにある危うい状況だったことが判明しました。これをうけてパルシステムグループは、組合員へ緊急カンパを呼びかけました。そして3,700万円もの募金が寄せられ宮崎県へ贈ることができました。パルシステムの組合員による生産者への共感と支援の気持ちを生産者にお届けすることが出来ました。生産と消費がひとつに結びついていることを実感しました。

 さらに11月29日、島根県で鳥インフルエンザが発生しました。再び数万羽の殺処分です。いまやこのような感染症による大量被害が絶えず襲ってくることが普通になってしまいました。このような異常事態が日常化するという極めて厳しい環境となったことに愕然とさせられます。

 一方、日本経済のデフレ現象は変わらず、口蹄疫被害があっても価格的にはほとんど反映しないという現実がありました。畜産生産者にとっては、素牛や資材が値上がりしコストアップするにもかかわらず販売価格が下がっていくという深刻な状況にさらされています。

 こうしたなかパルシステムは、「おいしさ品質」キャンペーンをグループあげて展開しました。畜産分野の利用推進です。10〜11月には利用向上の目標を達成できました。会員生協の配送センターの皆さんが産地、弊社工場の視察研修、試食の徹底など多様な学習会に取組まれました。こうして高い利用率など驚異的な成果をあげていただきました。お肉の美味しさは皆様のお墨付きとなってきました。

 パルシステムの畜産生産者は、畜産指標を自ら作成・実施し、安全で美味しいお肉の生産に確かな保証を作ってきています。排出物処理や農場周辺の環境整備はもとより生協組合員との交流の取組みなど先進事例を積上げてきています。

 特に牛肉では、昨年11月にコア・フードの榛澤牧場が全国優良畜産経営管理技術発表会で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞しています。放牧主体の経営とパルシステムへの安定供給が表彰されたものです。

 こうした全国でのモデル的取り組みの生産者と共に、弊社の使命である日本型畜産の構築を築いていく確かな取り組みを進めてまいります。昨年は山形県村山のハムソーセージ加工場と千葉県習志野製造工場ともそれぞれ地元自治体関係者から表彰されました。こうしたレベルの高い衛生管理・品質管理体制を構築してきています。さらに最高レベルの品質をこれからもお届けいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。