「八王子センター」は、「稲城センター」「杉戸センター」に続く、パルシステムでは3番目のドライ(常温)商品の物流施設です。コープやまなしの全配送センター(甲府センター、富士五湖センター、いちのみやセンター)とパルシステム東京羽村センター、八王子センター、パルシステム神奈川ゆめコープ相模センター、藤沢センター、横須賀センターの合計8センター12万2000世帯分の商品セットから、スタート。段階的に杉戸および稲城から物量を八王子へ移行する計画です。将来的には、約15センターの物量に対応します。
【発電設備】
(1)ガスコージェネレーションシステム~廃熱はコンテナ洗浄用温水に~
都市ガスを利用して発電するガスコージェネレーションシステムを導入しました。発電した電気を施設内の照明・機器などに使用するだけでなく、発電の際に発生する廃熱を折りたたみコンテナ洗浄用の温水をつくる熱源として活用します。また、ガスコージェネレーションは、ばいじんやSOxを発生せず、CO2の排出も大幅に削減できます。NOx排出を抑えるため低減技術も導入しました。
(2)太陽光発電システム~年間1万3千㎡の森林に相当~
屋上に7kw相当の太陽光発電システムを設置し、雨水利用システムや館内の、コンセント電源として利用します。年間発電量は6,900kwhで、これにより4,760kgのCO2削減が期待できます。これは石油換算で1,752リットル、森林面積13,333平方メートルに相当します。
(3)ハイブリッド型太陽光照明~非常用照明としても機能~
施設入り口道路に沿ってデザイン性に優れた風力と太陽光のハイブリッド型照明を10基設置しました。蓄電池を内蔵しているため日中の充電で6~7時間照明を灯すことができ、災害時の非常用照明としても機能します。
【資源の有効活用】
(4)フォトロード~利用全車両分のNOxを除去~
通勤乗用車道および駐車場部分の舗装に窒素酸化物(NOx)を処理する光触媒(二酸化チタン)導入しました。1平方メートルあたり60~70ミリグラムと非常に高い除去性能を有しています。舗装面積は2,940平方メートルで、これにより施設を利用する全車両から発生する排気ガス中のNOxを処理できる計算になります。
(5)リライタブルペーパー~5百回の再利用で1日1万2千枚の紙排出を削減~
1日あたり1万2千枚の紙を使用する事前セットラインでは、リライタブルペーパーを使用します。温度によって書き消しできる特殊なインクを塗っており、500回の書き消しが可能です。八王子センターでは、プリンターと用紙4万8千枚を購入しました。これにより膨大な紙の廃棄がなくなりました。
(6)雨水利用システム~20tの貯留が可能~
施設屋根面の降雨を地下に設置した雨水貯留槽に貯留し、植裁地の散水に利用します。集水面積1,250平方メートルから20トンの雨水貯留が可能で、散水には太陽光発電の電力を使用することにより環境負荷低減を図りました。
【景観保全と熱効率向上】
(7)クールサーム~高い断熱性能で空調電力を低減~
屋根面には断熱効果の高い塗料、クールサームを採用しました。4種類の特殊セラミックを混合した特殊セラミックを混合したエマルジョン断熱塗料です。これにより1年を通して空調電力の大幅な削減を実現します。
(8)壁面および駐車場緑化~5年後にはツタで覆われます~
入荷バースの外壁には、スイカズラ、ヘデラカナリエンシス、タロライナジャスミンの3種を混植。駐車場はブロック製支持材と芝生との組み合わせによる緑化を導入しました。自然が多く残る施設周辺の景観を守るだけでなく、建物の劣化遅延、火災時の延焼防止、断熱効果などが期待されます。散水は貯留雨水と太陽光発電が使用されます。
パルシステムでは、今年度からスタートした第5期中期計画(2008年~10年度)にてグループで2,000億円の事業規模を想定した物流システムの構築を進めています。八王子センターは、ドライ商品セットセンターの安定稼働を図るための重要な供給基地と位置付けています。
基本的なライン構造は既存センターと大きく変更はありませんが、お米などパレットのまま商品補充ができる米ゾーン(16アイテム)とラインエンドに数量検品システム(※1)を導入し、セットミス削減に取り組みます。また、書籍・CD・DVD等中心にアイテムを無制限に扱えるライン(※2)を計画中です。
このほか、主な具体的対応は次のとおりです。