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社会福祉法人ぱる 法人設立記念シンポジウムが開かれました

2004年2月2日
生活協同組合連合会
首都圏コープ事業連合

 生活協同組合連合会 首都圏コープ事業連合(8会員・会員総事業高1,317億円/会員生協の組合員総数70万人)の会員生協である、生活協同組合ドゥコープ(中島拓子理事長,組合員4.9万人・本部:埼玉県蕨市)が支援する社会福祉法人ぱる(町田洋利理事長)の法人設立を記念するシンポジウムが2月1日午後、戸田市の戸田市文化会館大ホールで開かれました。

 2000年4月に始まった介護保険法を受けてドゥコープでは福祉推進室が設置され、地域のなかでの助け合いをすすめて来た生協での今後の福祉のあり方を検討するなかで、利用者本意で、家族や地域の人たちが共に考え、互いに支えあうしくみが必要として社会福祉法人ぱるを設立する運びとなりました。昨年11月4日に法人を設立し、12月に社会福祉法人の事業認可を取得したもので、現在、小規模生活単位型の特別養護老人ホーム「いきいきタウンとだ」の開設に向けた準備をすすめています。今回の法人設立を記念してのシンポジウムは、「高齢者福祉の明日を考える・・・地域の担い手としての特養」と題して開かれ、650人が会場に詰めかけました。

 来賓の神保国男戸田市長は挨拶で、「高齢化がすすむなか、介護は大きな課題であり、戸田市では二番目の特養老人施設づくりをすすめています。民間の知恵と力を借りてすすめていこうと委託の公募を行い、「ぱる」が選ばれました。ぱるが選ばれた理由として、地域と一体となった介護、入居者一人ひとりの人格が尊重されることが評価されました。高齢者が地域でいきいきと安心して暮らせる施設がどういうかたちであるべきか、一緒に考えていきたい」と語りました。
 また、主催者として社会福祉法人ぱるの理事・評議員で「いきいきタウン戸田」施設長の西村美智代さんは、法人となった「ぱる」と開設をめざしている特別養護老人ホーム「いきいきタウンとだ」について、「一人ひとりが住みなれた地域でその人らしく安心して暮らせることを理念に、このまちでそのような場づくりをめざしたい。共に見守り、みんなと一緒に育ち合い、高齢化社会でも安心だと言われるまちづくりをめざしたい」と力強く挨拶しました。

 シンポジウムは、町 亞星さん(日本テレビキャスター)の総合司会ですすめられ、立教大学コミュニティ福祉学部の高橋紘士教授が「高齢者介護の明日を考える」と題して基調講演を行い、ジャーナリストの村田幸子さん(NHK解説委員)、厚生労働省老健局振興課長の香取照幸さん、「いきいきタウンとだ」施設長の西村美智代さんをパネリストに、高橋教授の進行役で「わたしのまちと暮らしを考える」パネルディスカッションが行われました。

 高橋教授は基調講演のなかで、日本の高齢化について、今年、高齢化率がスウェーデンを追い越し、どこの国も経験したことのない「未踏高齢化社会」が到来したとし、この社会が良い社会か否かは、どのような生活が保障されるかが分岐点として問われており、従来型の発想ではない、自分が老いた時にどのようなサービスが必要か、地域でその人らしい生活がどのような地域でも送れる仕組みとバックアップが必要だと述べ、それぞれの地域での市民参加によるケアの可能性に期待を寄せました。

 高橋教授の基調を受けてディスカッションがすすめられました。厚生労働省の香取さんは、これからの考え方として介護が必要になった人たちを特別な施設に入れるという考え方はもう出来ないだろうと述べ、日常生活のなかに普通に存在する、そういうなかでの介護サービスとしていくにはどうすればいいかと、これからの介護のあり方にふれました。村田さんは、介護の視点について、可哀想な、気の毒なといった上から見下ろすのではなく、対等な関係で付き合いできるような社会にしていかなければならないと述べました。西村さんは、12年前にNPOを立ち上げた時、本当に埼玉でこういう暮らしがしたいということが出来るかとの思いで立ち上げたが、私が介護が必要になった時にどういう暮らしがしたいか、みんなが一緒に生きていくにはどうすればいいか、戸田で暮らしてよかったと、そういう地域にしていきたいと「いきいきタウンとだ」への抱負を述べました。

 法人認可を受けた社会福祉法人ぱるは、現在、特別養護老人ホーム「いきいきタウンとだ」の開設に向けた準備をすすめています。このほど、戸田市喜沢南に計画された施設の工事も始まり、2005年4月の開設に向けていよいよ準備も本格化しました。「いきいきタウンとだ」は、ユニットケア型全室個室の新しいかたちの特別養護老人ホームとして開設されます。誰もが老いとどう向き合うか、それを地域でどう支えあうか、介護の姿や制度を含めて、これからの社会がどのように変っていくのか、私たちの協同のあり方も含めて、この日会場に参加したたくさんの参加者が思いを一つにしました。

戸田市文化会館で開かれたシンポジウムには、生協組合員をはじめたくさんの人たちが詰めかけました。
基調講演を行った高橋紘士立教大学教授は、日本の高齢化と介護の現状にふれ、地域の担い手としての市民の参加によるこれからの介護に期待を述べました。
和太鼓奏者の佐藤健作さんたちによる豪快な太鼓が演奏され、「社会福祉法人ぱる」のスタートを祝いました。
パネルディスカッションでは特別養護老人ホームを運営する立場、介護政策をフォローする立場、利用する市民の立場それぞれから発言されました。

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