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山形県米沢郷牧場で鶏肉公開確認会を開催しました

2002年10月7日
生活協同組合連合会
首都圏コープ事業連合

 生活協同組合連合会 首都圏コープ事業連合(9会員・会員総事業高1,234億円/会員生協の組合員総数66万人)は、10月4日・5日の両日、首都圏コープグループの産直鶏肉産地である、山形県東置賜郡高畠町の農事組合法人 米沢郷牧場(伊藤幸吉代表理事)において、「米沢郷牧場 鶏肉公開確認会」を開催しました。

 会場となった川西町の有限会社「ファーマーズクラブ 赤とんぼ」には、首都圏の生協組合員や役職員55名のほか、受け入れ産地側の生産者など、全体で90名が参加して開かれ、第一日の4日は、監査人紹介の後、産地側の米沢郷牧場より鶏肉生産の概要について説明、鶏肉委託加工先の福島A&Aブロイラーより製品生産の概要、衛生管理、品質検査体制の報告発表が行われました。

 受け入れ側を代表して挨拶に立った農事組合法人 米沢郷牧場の伊藤幸吉代表は、「米沢郷牧場が生協との産直を始めて27年、鶏肉についても、農民の自立と安全なものをつくりたいという思いで有畜複合経営に取り組んできました。いま、若い人たちが中心になって、ISO14001、有機JASの認証を取得するなど頑張っており、公開確認会を通して、若い人たちの築いたものをぜひ見てもらいたい」と述べました。
 また、来賓の地元高畠町の渡部 章町長は挨拶のなかで、「この間、無登録農薬で山形が大揺れに揺れ、ラ・フランスやりんごのサンプル調査を町として行なってきた。生産者と消費者が安全をお互いに確認しあって、どういう方法、どういう飼料で飼育されたか、今後、そういう情報を明らかにしないと消費者には納得してもらえない。公開確認会として米沢郷牧場でやろうとしている取り組みを、今後、高畠町全域に広げていきたい」と、生産者と消費者による協同の取り組みを評価しました。

 二日目の5日は朝から、高畠町の飼料工場で、米沢郷牧場の飼料生産事業について参加者全員で視察すると共に、米沢市下小菅の小菅農場鶏舎(総坪数2千120坪,収容羽数8.7万羽)で、平均飼育日数60日、全飼養期間無薬飼料飼育で生産している生産の模様、鶏肉生産にも活かされているBM農法技術による生物活性水プラントを視察の後、川西町の「赤とんぼ」にて監査人からの質疑、所見発表とまとめを行いました。

 首都圏コープグループはこの間、消費者の関心が高まっている農産物の安全性について、「農薬削減プログラム」を策定すると共に、生産者と消費者が協同して6つのアクションプログラムを推進し、本年度はさらに「環境保全型農業推進会議」として農薬削減にとどまらない取り組みを進めています。
 その取り組みの一つとして、1999年度より産直産地での「公開確認会」を開催し、生産者と消費者参加による、農産物の生産から流通に至る確認作業を2001年度まで三年間に全国19の産地で実施してまいりました。

 今年度はさらに畜産の産直産地にも広げ、専門家の方々にも協力をいただきながら、6月に北海道えりも町で「ノーザンびーふ・ふーど部会公開確認会」、8月には秋田県鹿角郡小坂町で「ポークランド産豚肉 公開確認会」を行い、さらに今回の「米沢郷牧場 鶏肉公開確認会」となったものです。
 この公開確認会をきっかけとして、産地では内部の栽培や飼育管理の体制を整え、農法、生産技術のレベルアップを実行する一方、消費者は、産地での安全な農畜産物の生産に向けた取り組みをきちんと評価し、生協がすすめる産直関係の絆をより強いものにしてきました。

 今回の米沢郷牧場での産直無薬飼料飼育鶏肉の公開確認会では、鶏肉の生産、無薬飼料の中身、ノンGMO飼料を単に使うということに留まらない生産者の取り組みを、生産者と消費者で一緒に確認することができました。
 この間、食の安全を巡っては、全農チキンフーズの事件など、生協を含めて問題になりました。首都圏コープグループは、この間の一連の問題について、きちんとした事前監査を生産者と消費者が一緒につくることが大切であると考えます。今回の公開確認会は、生産者、消費者が、単なる交流に留まらず、お互いに見せ合う生消交流の頂点として公開確認会があるということを、参加者一人ひとりが改めて確認する機会ともなりました。
 今後は、来る10月19日(土)午後1時より、東京文京区の全林野会館において、「第3回環境保全型農業全体会」を生産者と生協組合員・役職員で一緒に開催し、第一部を「公開確認会報告会」として、各産地での環境保全型農業と食の安全確保の取り組みを報告すると共に、第二部では、「産直偽装と公開確認の意義」と題し、麻布大学の大木 茂先生にご講演いただきながら、この間の産直偽装問題や無登録農薬問題について、生産者、消費者を交えて論議を深めてまいります。

首都圏コープ事業連合「米沢郷牧場 鶏肉公開確認会」(2002.10.4−5)資料

日時:2002年10月4日(金)14:40〜10月5日(土)11:10
場所:山形県東置賜郡川西町 有限会社「ファーマーズクラブ赤とんぼ」にて

*第一日の4日は、午後2時10分より受け付け、同2時40分より確認会を開催しました。

*参加者は、生協関係者55名、産地側生産者と関係先24名、他産地の生産者ほか7名、ご来賓4名の全体で90名が参加しました。

*第一日は、公開確認会の説明、監査人紹介の後、産地側の米沢郷牧場より鶏肉生産の概要についての説明、委託加工先の「福島A&Aブロイラー」より製品生産の概要、衛生管理、品質検査体制の説明を中心に発表報告が行われました。

*第二日目の5日は、朝から高畠の飼料工場で飼料生産事業の実際について視察すると共に、米沢市下小菅の小菅農場鶏舎(総坪数2千120坪,収容羽数8.7万羽)を視察した後、川西町「赤とんぼ」にて監査人からの質疑、監査人所見発表、まとめを行いました。


第一日、公開確認会開催にあたって以下の方々よりご挨拶いただきました。

受入代表 (農法)米沢郷牧場 伊藤幸吉代表の挨拶要旨
米沢郷牧場が生協との産直、(現在の東京マイコープの前身である)タマ消費生協との産直を始めてから27年となりました。鶏肉についても、安全なものをつくりたいという思いでやってきて25年。いま、若い人たちが中心になって、「赤とんぼ」ではISO14001の取得、有機JASの認証を取得するなど、頑張っています。今回の米沢郷牧場の公開確認会では、若い人たちの築いたものを是非見ていただきたいと思います。

生協代表 生活協同組合ハイコープ 砂押正男理事長の挨拶要旨
 今回の米沢郷牧場での公開確認会では、地域循環型農業、BM技術を使った農法を学んでいきたいとやってきました。米沢郷牧場の長い歴史のなかで培ったもの、若い方々が作り上げた、これから未来の農業を見ていきたいと思います。

ご来賓の東置賜郡高畠町 渡部 章町長のご挨拶要旨
 高畠町は1万2000年前、縄文期から人が住み、豊穣の里だった豊かな土地、奥羽の山々に囲まれた豊かな土地です。有機農業の里としても、かつて有吉佐和子氏の「複合汚染」から有名になり、現在13の団体が有機農業生産に取り組んでいます。米沢郷牧場では、BM方式により生物活性水を積極的に使い、非常に有効な循環型農業を行なっているところです。また「赤とんぼ」は、70戸の農家が集まって、日本で初めて農業団体がISO14001を取得しました。

 この間、無登録農薬で山形が大揺れに揺れました。ラ・フランスの発祥の地であり、ラ・フランス、りんごのサンプル調査を町の予算で行なってきました。今後、確認書を中心に、町としての安全宣言を出していきたいと考えています。

 米沢郷牧場でもラ・フランス、りんごの生産者が多く、安全確認されたものを提供しています。生産者と消費者が安全をお互いに確認しあって、どういう方法、どういう飼料で飼育、育てられたか、今後、そういう情報を明らかにしないと消費者に納得してもらえない、いま公開確認会として米沢郷牧場でやろうとしていますが、これから高畠町全域に広げていきたいと考えています。

高畠町 渡部 章町長からは、公開確認会の意義と、食の安全確保に向けた取り組みへの期待を寄せていただきました。
食の安全確保が厳しく問い直されるなか、会場参加者も報告内容に真剣に聞き入りました。
会場内には、鶏肉生産・履歴に関する資料が公開され、 参加した生協組合員も熱心に資料を閲覧しました。
二日目となった5日は朝から、飼料工場と飼育鶏舎を全員で確認しました。

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