代表挨拶

代表理事 理事長 石田 敦史
代表理事 理事長石田 敦史
代表理事 専務理事 原 秀一
代表理事 専務理事原 秀一

2017年5月3日、日本国憲法の施行から70周年の節目を迎えました。戦争によってもたらされた痛ましい経験から、私たちは、前文にある「再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすること」を決意し、「恒久の平和」や「主権が国民に存する」こと、「福利は国民がこれを享受する」ことの大切さを学び、次世代へ伝えてきました。これまで70年にわたって築き上げてきたその価値を、これからも広く示していかなければなりません。

しかしながら近年、貧困・格差の拡大は深刻な社会問題として顕在化し、孤独と不安のなかで追い詰められている人が、あらゆる世代で増えています。過度な自由経済が富の集中を生み、格差拡大が地域の経済や文化、社会を崩壊させる懸念が、世界中で生じています。人と人とが助け合い、信頼関係を構築していく社会のあり方が求められています。

2016年は、熊本地震をはじめ全国各地に大きな影響をもたらした台風など、大規模な災害が相次ぎました。被害にあわれたみなさまにおかれましては、あらためてお見舞い申し上げます。パルシステムグループでは、熊本地震を中心に災害支援活動を展開しました。組合員へ呼びかけた緊急支援募金では、総額2億4千万円が寄せられ、支援活動の費用や義援金、産直産地やメーカーへの見舞金として活用しました。

協同組合には、ローカルネットワークを支える地域の中核的な役割が期待されています。国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は2016年11月、「協同組合において共通の利益を形にするという思想と実践」の無形文化遺産登録を決定しました。協同組合を「共通の利益と価値を通じてコミュニティづくりを行うことができる組織であり、雇用の創出や高齢者支援から都市の活性化や再生可能エネルギープロジェクトまで、さまざまな社会的な問題への創意工夫溢れる解決策を編み出している」と評価しています。

パルシステムでは、商品の利用や産地・メーカーとの交流などによって「作る」と「食べる」をつなぐ活動「ほんもの実感!」くらしづくりアクションに取り組んでいます。私たち1人ひとりが小さな行動を積み重ねることで、それぞれが助け合い、持続可能で資源循環型の社会づくりを実現しようという呼びかけです。2016年10月からは、産直産地の資源によって発電したエネルギーを、組合員へ届ける電力事業も始めました。

これらの活動は、それぞれ着実に実を結びつつあります。今後も「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」の理念に基づき、みなさまと広く協同し、そして食と農を基本とした協同の社会づくりに取り組んでまいりたいと考えております。よりいっそう協力し合いながら、ともに進んでまいりましょう。

このページの上へ戻る
このページの上へ戻る