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代表挨拶

理事長 若森資朗の写真
理事長 若森資朗
昨年の米国発金融危機による生活への影響は、今年度に入っても引き続き様々な厳しい状況を作り出しています。この一年間の急激な変化は、今までの社会システムが、いかに危うくもろいものであったかを明らかにしました。私たちはこの状況を真正面から受け止め、厳しい状況を克服し、新しい健全な社会システムの創造に智恵を出していかなければなりません。

食の安全、安心確保のために生協が取り組んできた活動は、そのシステム作りに大きく貢献したと考えています。それは有害添加物、危険農薬の追放に始まり、生産や製造技術、管理、検査システム向上と、さまざまな領域で力を発揮してきました。そして現在はより高いレベルで、生産から消費までの見える化に取り組んでいます。しかし他方、現在の厳しい社会環境がもたらす、多様でかつ厳しい生活環境と向き合った時、あらためて生協に求められているのは、食の安全、安心を確立にとどまらない、多様な面から暮らしを支え、そして豊かにしていく取り組みだと考えています。これを生協の力の源泉である協同の力を発揮することで、社会の変化を作り出していきたいと考えています。

パルシステムはその事を早くから予見し、様々な活動に挑戦してきました。生産者、消費者の交流を通じて、日本の農業の発展と地域再生を目指す産直。多様な活動、生活、起業をサポートするセカンドステージ事業。多重債務者や生活に困難を抱えた人をサポートする事業を取り組んできました。今日の経済状況の悪化は、これらの取り組みがより必要となっています。厳しい状況ではありますが、消極的姿勢に陥ることなく挑戦し続けていきたいと考えています。

今年は賀川豊彦献身100年ということもあり、その活動の評価が様々なところで行われています。協同の力をたいせつにし、協同組合活動の多様性を創造してきたことを高く評価し、そのことを受け継いでいかなくてはならないと考えています。

2009年7月
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