Theme-2 「産地へのこだわり」〜国内産直から国際産直へ〜

国際産直の始まりは、バランゴンバナナの原産地・フィリピンのネグロス島を飢餓から救おうという運動からでした。ジーピーエスが考える国際産直は、あくまでも生産者の生活を確立するためのパートナーシップ。公正価格で取引きするフェアトレードの姿勢で取り組んでいます。  国際産直の対象は  (1)国内で生産できない品目や時期のもの  (2)消費者の要望が高いもの  (3)栽培内容が確認され、一般流通品と比べ安全性や品質において優位性が確認されるもの  という条件を充たした品目に限ります。また、必ず現地に担当者が出向き、栽培内容と物流状況を確認したうえで供給にあたっています。国内生産者を支援する態勢が変わるものでは決してなく、よりいっそう安定した幅広い供給を目標に、厳しいこだわりはそのままにパートナーである産地を拡げていきます。

ニンニク

にんにく 〈常盤村農業協同組合〉
 にんにくの国内の消費量は年間約7,200t。輸入(中国産)が3,200t(約44%)を占め、残りの4,000tが国内生産。青森県はそのうちの2,900t(約73%)の生産を誇ります。青森県産のにんにくは、粒が大きく実もよくしまった「福地ホワイト」という品種で、全国でも最高級の品質です。そのにんにくとお米の産直産地である「常盤村農業協同組合」は、西に岩木山、東に八甲田連峰が眺望できる、青森市より南西に約30キロ、弘前市より北東に約10キロのところに位置しています。ここは古くから稲作の盛んな地域で、気候は日本海型。夏は八甲田連峰に北東風がさえぎられ平均24度前後の比較的しのぎやすい気温のこの地で、「常盤村農業協同組合」は、環境にやさしく、永続できる農業を目指しています。

国産レモン

レモン〈広島県果実農業協同組合連合会〉
 日本で消費されるレモンは年約9万トン。その約97%はアメリカを中心とした輸入 レモンです。レモンの輸入自由化は1964年。瀬戸内地方を中心に少しずつ生産を広げていた日本のレモン栽培農家は壊滅的な打撃を受けました。しかし78年、*「OPP」・90年*「2−4D」の残留農薬が輸入レモンから検出され、安全性に疑念が広がる中、各地の生協が国産レモン復興の取り組みを続け、少量ながらも生産量を拡大。その代表産地が、気候が温暖で風雨の少ない広島県の瀬戸内海に浮かぶ島々です。82年より生協産直として産地の統括窓口となっている「JA広島県果実連合会」から最初に紹介を受けたのは、瀬戸内に浮かぶ大崎下島の「JA広島ゆたか」。レモン栽培は明治30年頃からの歴史を持ちますが、輸入自由化で存続の危機に。それでも、細々と栽培を続けるなかで、安全な食べ物を求める生協組合員の声を背景に確実に生協産直として根付いています。

*OPP=オルトフェニルフェノール
*「2−4D」=2.4−ジクロフェノキシ酢酸塩等3種の総称