「抗生物質不使用」「非遺伝子組換え」の 飼料を使った産直鶏肉が復活します!


 3月に起きた東日本大震災の影響で、東日本の畜産産地では施設そのものの被害よりも、エサ不足が深刻となりました。パルシステムの畜産産地に飼料の多くを供給している青森県八戸港の飼料工場が、津波により被災し壊滅的な被害を受けたためです。
 これまでパルシステムでは、より安全な畜産物をお届けするため、鶏肉に使用する飼料は抗生物質不使用、鶏卵では非遺伝子組換え(Non-GMO)や収穫後農薬不使用(PHF:ポストハーベストフリー)の飼料にこだわって生産してきました。しかし、今回の震災でこうした飼料の製造ができなくなってしまったのです。飼料不足が深刻さを増すなか、鶏の餓死を防ぐためにも、やむを得ず一定期間に限って一般の飼料を代替使用することでしのいできました。
「までっこ鶏」の産地、までっこチキン生産者連絡協議会(岩手県)では、それでもエサが不足し、震災発生直後は数万羽の鶏を処分しなければならない状況も起きました。その後、産地と飼料工場の必死の努力と連携により、5月以降、抗生物質不使用の飼料は供給の道が開きました。
 しかし鶏の場合、雛から成長して出荷に至るまでには約50日かかります。飼料を変更しても、元の基準で飼育した鶏のお届けを再開するには、数カ月の時間を要するのです。こうした長い道のりを経て、いよいよ11月4回より、元の基準の飼料を使った「までっこ鶏」「米沢郷鶏」の供給を再開できることになりました。(ただし、冷凍加工品の一部には例外があります)
 鶏卵については6月より、非遺伝子組換え、収穫後農薬不使用の飼料への切り替えが始まり、7月から全産地が元の飼料に戻しています。
 一方、国産の飼料米の使用に力を入れてきた「産直こめたまご」の産地や、「鶏肉」の産地である米沢郷牧場、までっこチキン生産者連絡協議会は、震災以降も地元の米農家と提携し飼料米をエサとして与えてきました。今年の秋に収穫される飼料米については、パルシステムは放射能の自主検査を実施してから給餌しています。放射能の影響で、「国産の自給飼料より、海外の飼料のほうが安全」との声も聞かれるなか、生産者はあくまでも自給飼料にこだわり、安全な鶏、卵を生産していきたいとこだわって努力を続けています。  

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