有機農業が水を守る。

―フォレストファーム(山梨県)で公開確認会


 「9月29日、山梨県道志村にある『コア・フード クレソン』の産地、フォレストファームで公開確認会が開催され、70名が参加しました。フォレストファームは、パルシステム山梨が独自に提携していた産地でしたが、組合員の紹介によりパルシステム全体にクレソンを供給する産直産地となりました。

 当日は、道志村の大田昌博村長が来賓として、次のように挨拶されました。「道志村はほとんどが森林で、神奈川県横浜市の水源にもなっています。きれいな水を生かしたクレソンの栽培が盛んで、日本一の出荷量を誇っています。なかでもフォレストファームは生産量が多く、村としても支援していきたいと思っています。生産者の中垣さんの努力もあり、村での農薬の使用は減ってきました。ここ数年はホタルが増えてきていますし、その名所のひとつに中垣さんの畑の周辺があります。これも有機農業の成果かと思って歓迎しています」と述べられました。

 これまで、パルシステムは食の安全・安心にとどまらず、環境保全型農業の推進、生物多様性の保全に取り組む全国の生産者ともに、有機農業を推進してきました。そのなかで共通するのは、水の重要性です。水はすべてのいのちの原点であり、きれいな水なくして、私たちの健康や豊かな自然もありません。  

生産者の中垣さんは、有機栽培をこの地で根付かせるために、血のにじむような努力を重ねてきました。とくに苦労したのは水の確保でした。コア・フードクレソンの水田と出荷前のパック詰めのようすクレソンは山間の水田で栽培するため、中垣さんが農薬を使わずに一生懸命栽培しても、上流から農薬や化学肥料が流れてきては有機栽培は実現できません。そのため、浄化するための水田やビオトープを整備するなどの工夫をしてきました。また近くにあるキャンプ場で除草剤が使われないよう、定期的に草刈も行っています。
 
水の大切さについては、粉石けんの利用を広げる運動を通して、単協の発足当時から訴えてきたパルシステム。この「石けん運動」は、合成洗剤で大切な水を汚すことのないよう、消費者自身が環境を守るための取り組みです。 今年は、「国際生物多様性年」と呼ばれています。改めて、生産者と組合員がいっしょになり、いのちの水を守る取り組みを進めていきましょう。



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