海を越えて支援のバナナがフィリピンから届きました!! 被災地にバランゴンバナナをお届けしています

2011年5月24日

パルシステムでは、組合員、産直産地、メーカーなど多くのみなさんとともに東日本大震災の被災者を支援しています。このたび約20年間フェアトレードを通して交流を深めてきたフィリピンのバナナ生産者100名以上から約3tのバランゴンバナナが届きました。

バランゴンバナナの産地でも震災を心配する声が

3月11日の地震・津波の被害状況がフィリピンでも報道されると、バランゴンバナナ生産者をはじめ流通を担うオルタートレード社およびパートナー団体スタッフからも心配の声や「何かできないか」という連絡が寄せられました。

話し合いの結果、自ら生産しているバナナを日本に送る事となりました。フィリピンでは、3月はラニーニャ(雨と低温)の影響でバナナの生育があまりよくない時期でもありました。ちょっと小さめのバナナとなりましたが、選別、熟成に気をつけて出荷しました。

10本、20本と持ち寄り、約3tのバナナが集まりました

バランゴンバナナの生産地は現在ネグロス島のみならずその周辺地域へも広がっています。各産地では、生産者がそれぞれできる範囲のバナナを持ち寄ってきてくれたそうです。その結果、約3tのバランゴンバナナが集まりました。

宮城県石巻市や福島県いわき市などへ提供しています

バランゴンバナナは、5月18日(水)に宮城県石巻市で行われた炊き出しでの提供を皮切りに3週間にわたり被災地へ届けられます。パルシステムが支援を続けている宮城県石巻市や福島県いわき市の被災者およびボランテイアなど現地で活動しているみなさんに届けています。

生産者からメッセージも届いています

【生産者から被災されたみなさんへのメッセージ:抄訳】

3月11日の地震と津波で被災されたみなさんにバランゴンバナナを届けます。被災者のみなさんの厳しい状況をテレビで見て胸が痛みました。私たちにできることは、丹精こめて育てたバナナを届けることです。
私たちは日本のみなさんからバランゴンバナナを買ってもらったおかげで貧困から立ち上がることができました。くらしも少しずつよくなってきています。日本のみなさんへの恩返しとして、いま厳しい状況に置かれている被災地のみなさんに、仲間98人が、10本、30本、50本と持ち寄って、合わせて3トンほどのバナナをお届けします。私たちのささやかな気持ちをお受け取りください。

ネグロスのバランゴンバナナとパルシステムの関係

1980年代に起きた砂糖の国際価格の暴落。これにより、「砂糖の島」とも呼ばれた フィリピン・ネグロス島では仕事を失った多くの人々が深刻な飢餓に見舞われました。パルシステムは、フェアトレードにより、バランゴンバナナ等を購入する事により、彼らの再生、復興を共に歩んできました。特に、毎年役職員や組合員が現地を訪れ、生産者と交流を深めています。

2009年には、フィリピンのバランゴンバナナ、マスコバド糖、インドネシアのエコシュリンプ、パレスチナのオリーブオイル、東ティモールのコーヒーの各出荷団体、日韓の生協関係者等皆さんと「互恵のためのアジア民衆基金」を設立。アジアにおける民衆の交流、自立を支援することを目的として更に海外の仲間とも連携して活動を深めています。

関連リンク
バランゴンバナナについて
株式会社オルター・トレード・ジャパン