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社会貢献活動レポート

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第65回 組合員にも生産者にもうれしい「産直原料」プロジェクト


▲こんにゃくを製造するグリンリーフの加工工場内

▲『産直野菜で作った糖しぼり大根』

▲『コア・フードのこんにゃく』

野菜くらぶ/
グリンリーフ
代表 澤浦 彰治さん

連合会 第1商品部
部長 唐笠 則雄さん

今年「100万人の食づくり」運動で進めている「産直プロジェクト11」のひとつに「産直原料」プロジェクトがあります。これは、安全・安心な産直原料で、作り手がわかり物語のあるパルシステム独自の「加工品」を作る取り組みで、組合員からも高い支持を得ています。生産者にとっても余剰が出た場合の解決策のひとつとして有効。現在、どのような取り組みが進んでいるかを、産直産地の野菜くらぶ澤浦代表と連合会第1商品部の唐笠部長にうかがいました。

工場ができれば新たな雇用地域活性化につながる

パルシステムが産直原料を使用した加工食品の開発は、冷凍食品の『大牧農場の皮つきフライドポテト』でおなじみの北海道音更町・大牧農場との出会いが始まり。パルシステムの産直産地である大牧農場は、もちろん青果のじゃがいもも取り扱っています。そのほか、小豆や大豆もあり、それらを使った産直原料加工品をいっしょに開発しようということになりました。これがきっかけで産直原料加工品の輪が広がりました。

その後開発した、北海道産「きらら397」を使用した『直火炒めチャーハン(産直米)』や『産直小豆あんぱん』『産直野菜で作った白菜漬け』などは、もはやパルシステムの代表的な商品となりました。「産直原料」プロジェクトでは2010年上半期、『ストレート果汁八女のみかん』や『産直小豆のおはぎ』などPB8商品を発売。今後も冷凍食品やパン、デザートまで幅広い商品化を展開していく予定です。

また、パルシステムと産直産地で構成するパルシステム生産者・消費者協議会でも2010 年度から「加工原料開発プロジェクト」を立ち上げました。新規開発のほか既存商品の切り替えなども検討しています。また、産直産地や地域の活性化を目的に、地元加工業者との連携や産地生産者組織による加工場支援なども視野に入れています。

産地で生産される青果や畜産などを地元で加工すれば、新たな産業となり、地域に雇用が生まれます。パルシステムではこれらの活動を通じて、地域活性化に貢献しています。

廃棄していた余剰作物に新たな命を吹き込む

蒟蒻工場

蒟蒻工場

グリーンリーフ全景

グリンリーフ全景

漬物工場

漬物工場

上越新幹線の上毛高原駅から車で30分ほど走った群馬県昭和村に、パルシステムの産直産地「野菜くらぶ」と農業生産から加工まで行う「グリンリーフ」はあります。グリンリーフは、パルシステムオリジナル商品の 『コア・フードのこんにゃく』『産直野菜で作った糖しぼり大根』『産直野菜で作った白菜漬け』などを製造。原料は野菜くらぶをはじめ、関東近郊にある産直産地の野菜を使用しています。

「青果物を組合員へ安定して届けるためには、生産者は余剰を覚悟して栽培しなければなりません。しかし昨年のような大豊作になると、多くの余剰作物が発生します。こういう時は、市場へ出しても二束三文にしかならず、多くを廃棄せざるを得ませんでした」と野菜くらぶとグリンリーフ代表の澤浦彰治さんは話します。

2009年は、近年まれにみる大豊作の年でした。ブロッコリーも例外ではなく、野菜くらぶでは需要の2倍もの量が収穫されたそうです。しかし日持ちする作物ではないため、例年なら多くを廃棄処分にするしかありませんでしたが、それを冷凍加工することで、商品としての活用が可能になったのです。

グリンリーフとパルシステムでは、2009年初頭から商品開発を開始。「茎を廃棄するのはもったいない」と、インターネット上で茎を残したブロッコリーのモニター販売なども重ね、6月に商品化。組合員からの反応も好評で、12月からはさらに茎の部分を長くし増量した『茎が長めの産直冷凍ブロッコリー』として供給しています。

猛暑で規格外野菜が続出加工が生産者を救う

一方、2010年は全国で記録的な猛暑に襲われ野菜の収穫量が激減。価格は暴騰しました。「今年の不作ほど有機農業がイヤになったことはありません。有機農業をやめようかと思ったくらいです」と澤浦さんは振り返ります。

高温の日が続き、大根のほ場では芯の一部が黒くなる「黒芯症」と呼ばれる病気が発生しました。全体の1割に黒芯症の大根がみつかると、ほ場全体の大根が出荷できなくなります。芯の一部が黒くても、その部分さえ取り除けば品質として問題ありません。グリンリーフは、これまでなら捨ててしまった大根も生産者から買い取り、漬物原料として使用しました。一般的な食品加工メーカーでは、なかなかできないことです。

「産地とメーカーが一体だからできたことかもしれません。ただでさえ収穫量が本当に少なかった時期です。少しは生産者に貢献できたかな、と感じています」(澤浦さん)。

「生産者と消費者をつなぐ」このスタンスで商品開発

グリンリーフでは、過去に『糖しぼり大根』を小売店向けに商品化したものの失敗したそうです。原因は、価格でした。「『俺が買ってやる』という態度のバイヤーも少なくありません。買い手の言うがままでは産地は疲弊してしまいます。それに対しパルシステムは、生産者と消費者をつなげるという考えが根底にあり、問題意識を共有しながら話ができます」(澤浦さん)。

だからパルシステムで「産直原料」プロジェクトのようなアイデアが生まれ、一緒に商品開発に取り組めるのです。開発には産地とメーカー、双方の協力が不可欠。野菜くらぶとグリンリーフのように産地と加工が一体化しているケースは、むしろ例外です。パルシステムは、協力関係でありながら利害関係でもある両者が対立しないよう調整し、そのうえで組合員に買ってもらえる商品をつくるという大きな責任を担っています。

「産直原料」プロジェクトの今後が期待されています。

産直原料のパルシステム商品

(2010年10月現在)

商品名産直原料(産地)
〔惣菜・チルド〕
産直野菜で作ったゆず大根大根(複数産地)
産直野菜で作った糖しぼり大根大根(複数産地)
産直野菜で作った白菜漬け白菜(複数産地)
カスタードプリンたまご(複数産地)
こんせんプレーンヨーグルト生乳(北海道根釧地区)
コア・フードのこんにゃくこんにゃくいも(野菜くらぶ)
〔加工食品〕
岩手・おいしい産直十二穀発芽玄米、いなきび、うるちあわ(JAいわて花巻)、アマランサス(JA新いわて)など
産直小豆ゆであずき小豆(JAおとふけ)
産直ごはん(パック)秋田こまちあきたこまち(JA秋田ふるさと、JAこまち
産産直たまごのふわふわスープたまご(複数産地)
甘夏マーマレード甘夏(無茶々園)
堅焼きせんべい(産直米)・しょうゆ味あきたこまち(JA秋田ふるさと、JAこまち)
〔冷凍食品〕
うらごし野菜・かぼちゃ(産直)かぼちゃ(JA湧別(えびす)・JAふらの)
産直小豆のおはぎ小豆(大牧農場)
うらごし野菜・にんじん(産直)にんじん(JAおとふけ)
冷凍たいやき小豆(北海道複数産地)
うらごし野菜・じゃがいも(産直)じゃがいも(大牧農場)
産直米のクリーミードリアきらら397(JA北いぶき)、豚肉(林牧場)
直火炒めチャーハン(産直米)きらら397(JA北いぶき)
産直小豆あずきバー小豆(JAおとふけ)
こんせん生クリームケーキ生クリーム(北海道根釧地区)
こんせん純生クリームロールケーキ生クリーム(北海道根釧地区)
大きい焼売豚肉(複数産地)
九州のほうれん草(カット・バラ凍結)ほうれん草(イシハラフーズ)
九州のえだまめ(塩ゆで)えだまめ(イシハラフーズ)
カットほうれん草(バラ凍結)ほうれん草(和郷園、JAかとり)
千葉県産小松菜(バラ凍結)小松菜(和郷園、JAかとり)
餃子にしよう! 豚肉(複数産地)
産直米の焼きおにぎりエコ・あきたこまち(大潟村産地会議)
焼きおにぎりバーガー(産直米・国産牛焼肉) あきたこまち(秋田県複数産地), きらら397(JA北いぶき)
大牧農場の皮つきフライドポテト じゃがいも(大牧農場)
こんせんくんミルクバー 生乳(北海道根釧地区)
産直ほうれん草のカルボナーラスパゲッティほうれん草(イシハラフーズ)、 生乳(北海道根釧地区)
〔調味料〕
マヨネーズはこれ!(卵黄タイプ)たまご(トキワ養鶏)
味わいマイルドマヨネーズたまご(トキワ養鶏)
〔パン・飲料〕
産直小豆あんぱん小豆(大牧農場)
ストレート果汁八女のみかん温州みかん(JAふくおか八女)
産直にんじんジュース缶にんじん(茨城県中心の複数産地)
産直梅の梅酒梅(大紀コープファーム)
〔水産品〕
九州産天日干しあじひらきあじ(シーボーン昭徳)
九州産塩さばフィレさば(シーボーン昭徳)
旬・漁師がつくった釜あげしらすしらす(森水産)
恩納もずくもずく(恩納村漁協)
生からつくったさんま三枚おろしさんま(釧路市漁協)
コア・フード野付の秋鮭スモークサーモンさけ(野付漁協)
コア・フード野付のほたてほたて(野付漁協)
北海道野付のいくらしょうゆ漬けいくら(野付漁協)
〔ハム・ソーセージ〕
ロースハムスライス豚肉(複数産地)
ボンレスハムスライス豚肉(複数産地)
ポークウインナー豚肉(複数産地)
あらびきポークウインナー豚肉(複数産地)

※一部産直産地以外の国産肉を使用しています


*本ページの内容は2010年12月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。 あらかじめご了承ください。

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