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社会貢献活動レポート

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第61回 2009年度の「エコ・アクション・カレンダー」森林にしてTDR(東京ディズニーリゾート)2つ分のCO2を削減


▲今年のエコ・アクション・カレンダー。参加呼びかけを宜しくお願いします

未来バンク事業組合
田中優 理事長

パルシステムでは2009年6月から、家庭での省エネによるCO2排出削減運動「エコ・アクション・カレンダー」に取り組んでいます。2009年度は2万2千名の組合員が参加し、半年間で290トンのCO2を削減しました。これを森林の吸収量に換算すると、およそ205ヘクタール分。これは、東京ディズニーリゾートの2倍、皇居の1.5倍に相当します。組合員一人ひとりの生活の工夫と努力が、広大な森林に匹敵するCO2削減を可能にしました。
「家庭での努力が報われるという点では、日本で初めての仕組みです。ぜひ成功してほしいですね」と期待します。

「気持ちのエコ」と「実体のあるエコ」

「 環境活動には『気持ちのエコ』と『実体のあるエコ』があります。エコ・アクション・カレンダーは、人々の努力がきちんと報われる『実体のあるエコ』として初の仕組みといえます」と、田中さんは話します。

田中さんの言う「気持ちのエコ」とは、レジ袋の削減活動などを指します。近年、スーパーにおける有料化などで注目を集めるレジ袋削減ですが、実際のCO2削減量はそれほど多くありません。「努力や忍耐でCO2排出量を削減しようという呼びかけです。決して悪いことではないのですが、環境活動が暗いイメージになりがちです。推進する側としては『国民一人ひとりのライフスタイルを変えなければ、日本はCO2削減ができません』という考えなのでしょうけれども…」と語ります。

しかし、努力と忍耐だけの「気持ちのエコ」では多くの人が長続きしません。それを、長続きできるよう一つひとつの心がけを「実体のあるエコ」へ転換しようというのがエコ・アクション・カレンダーです。

「日本には、努力と忍耐によるエコを進める割に、人々の努力が報われる仕組みが今までありませんでした。その意味で、各家庭が努力して削減したCO2量に応じてポイント付与として報われるエコ・アクション・カレンダーの意義は、とても大きいと考えています」。


前年から1・5倍増加2万2千人が参加

エコアクションをこのシートでチェック!

2009年にスタートしたエコ・アクション・カレンダーは、2005年から4年間続いた「エコ・カレンダー」のリニューアル版です。2009年度は環境省の委託事業「エコポイント等のCO2削減のための環境行動促進モデル事業」のひとつでもあります。

エコ・アクション・カレンダーの仕組みは、組合員が家庭での省エネ活動に取り組み、毎月電気使用量の分かる検針票またはそのコピーを提出するだけ。ガス使用量やリユース、リサイクルに出した資源量なども申告していたリニューアル前に比べて、シンプルにしました。

ポイントはまず、提出するだけで5ポイント、パルシステム連合会が定める世帯人数あたりの目標値以下の使用量だった場合、CO2排出削減量1キログラムに対して1ポイントが付与されます。目標値を超えてしまっても、前年の使用量より削減できれば、削減量1キログラムあたり1ポイントを付与します。

目標値は、東京都の一般的な使用量をベースに設定しました。最終的な目標は、2020年までに2000年比で20%削減。毎年1%ずつ削減する計算です。だから2009年の目標は2000年に比べ9%減となります。

日本の家庭から排出されるCO2量は、2007年実績で14%増加しています。それに対し、エコ・アクション・カレンダーに参加した組合員家庭では、9%を削減したうえ、さらに半年間で290トンに達しているのです。

ライフスタイルを変えず楽しく、経済的なエコ生活

2009年のエコ・アクション・カレンダーでは、2万2千人の参加がありました。リニューアル前は、毎年1万4千人前後だったことに比べれば1.5倍以上の増加になります。

「これだけ参加があることも、パルシステムだからできることです。これからはもっと楽しく、メリットを感じられるようにすることで参加を広げてほしいですね」(田中さん)。

楽しくエコな生活を送るにはこれまでのライフスタイルを変える必要はないと田中さんは言い切ります。家庭から排出されるCO2のおよそ4割は、電気の使用からとなっています。そしてその3分の2を、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビの家電製品が占めます。「そもそも日本の世帯の電気消費量は、アメリカの3分の1、ヨーロッパの半分です。しかも、この10年で省エネ技術は進化しました。買い替えるだけで電気使用量は半分にまで落とすことができます」と、田中さんは言います。

電気使用量は、冷蔵庫であれば15年前と比べて10分の1、エアコンも半分以下です。照明機器も白熱灯から蛍光灯へ替えれば5分の1、さらに最近家電量販店でも目に付くようになってきたLEDにすると、さらに20分の1まで減らすことができるそうです。「がまんしてテレビを見る時間を減らさず、従来どおりの生活を送ってもCO2排出量は減らせるのです。経済的にみても、4~5年で元を取り戻せます」。

支払う電気代が下がることを見越して購入することは、長期的にみれば地球にも家計にもやさしくなるのです。


国内で排出されるCO2は国内で削減できる!

パルシステムのエコ・アクション・カレンダーによるポイント付与は、1キログラムあたり1ポイントですから、1ポイントを1円で換算すると1トン当たり1000円になります。「世界の市場からみれば、半分程度です。もう少し経済的な魅力があれば、参加はもっと増えるはずです。そうなれば排出量100%削減も現実的になるのではないでしょうか」と田中さんは期待します。

ちなみに現在、市場でのCO2排出権価格は、世界的な経済不況の影響もあり1トンあたり1500円から2000円の間で推移しています。しかし、CO2排出削減への動きは国際的な流れでもあり、今後の価格は上昇していく見通しです。

多くの企業が進めているCO2排出量取引は、発展途上国からの買い取りがほとんどです。しかし、これらの国に削減義務はなく、森林再生や自然エネルギー活用が果たして地球全体の排出総量削減につながるのかどうか、疑問の声も上がっています。「こうしたなか、確実に減らした家庭でのCO2排出量をいかす仕組みは、国内で必要になるべきです。ただし、家庭からの排出量は産業と比較すれば圧倒的に少ないですから、産業界へ削減を要求する声も高まってほしいですね」。田中さんは削減実績を裏づけにして、市民活動の盛り上がりも期待しています。

今後の課題としてパルシステム連合会共同環境推進室は、「2009年7月から始めたエコ・アクション・カレンダーの検針票提出は、当初は約4千名、現在は約3千名になっています。個人情報を提供することにためらいがあるのかもしれません。今後はいかにして呼びかけていくかが課題となっています。これらの課題を改善し、将来的には組合員の削減量をパルシステムの削減実績として計上できるようになるといいですね」と話します。

日本で発生したCO2は日本に住む一人ひとりが削減するという思いで、しかもそれを明るく楽しく生活に取り入れることが、これからの環境活動に不可欠なのかもしれません。

パルシステムでは2010年度も組合員さんに「エコ・アクション・カレンダー」の取り組みを呼びかけています。
お申し込み・お問い合わせは、パルシステム共同環境推進室まで。
(TEL:03-5363-3028)
オンラインパルご登録の方は、コチラからもお申し込みできます。
→『エコ・アクションClub


*森林1ヘクタールあたりCO2吸収量(1.41トン)=平成19年度(2007年度)「森林・林業白書」より「日本の森林によるCO2吸収量」(3542万トン)/「日本の森林面積(2512万ヘクタール)」で計算しました。

*本ページの内容は2010年7月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。 あらかじめご了承ください。

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