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社会貢献活動レポート

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第54回 地域に開放されたパルシステムへ「パルシステム東京「パルぷらす@たつみ」の挑戦」


▲「お抹茶体験」の様子

運営を委託している NPOえん 本間 恵 代表理事

パルシステム東京は2009年4月、地域コミュニティ政策に基づくモデルづくりの一環として店舗「たつみ店」の2階に多世代交流ひろば「パルぷらす@たつみ」をオープンしました。パルシステム東京の取り組みを地域に発信する場として、各種イベントの開催やスペース貸し出しを行っています。イベントは、店舗部や福祉事業部と連携して料理や介護などをテーマにしたもののほか、地域に住む「得意技」をもった方を講師に迎え、抹茶体験や着物の着付教室なども実施しています。「地域づくりにはまず人のつながりが不可欠です。開設してまだ半年ですが、少しずつネットワークが築けている手応えを感じています」と話すのは、組織部から運営を受託しているNPOえんの本間恵さん。「地域の人からヒントをもらいながら、新しい地域モデルを確立したいですね」と意欲をみせています。

まずはこの場を知ってもらう認知度向上が最初の壁

パルシステム東京 たつみ店

「パルぷらす@たつみ」があるパルシステム東京たつみ店は、地下鉄辰巳駅の出口から徒歩1分という駅前に立地。1階が店舗、3階に福祉事業部があり、2階の一部を「パルぷらす@たつみ」が使用しています。「以前、福祉事業部と医院がテナントとして使用していたスペースを合わせて開設しました。組合員だけでなく地域に住むみなさんが利用できるオープンスペースとして活用することが目的です」と本間さんは説明します。しかし「建物の外から見えにくい場所ということもあって認知度が上がらず、イベントの参加者が思うように集まらないこともありました」。

認知度向上を図るため、パルシステム東京の店舗やデイサービス施設での情報掲出のほか、地域の自治会、店舗配達サービス「まごころ便」利用者、地元小学校や児童館などへのチラシ配付などを展開しました。「まずはこの場を知って、訪れてもらわなければなりません。いかにして足を運んでもらうかは、現在でも大きな課題です」。


昼食時にスペースを開放親子参加企画がきっかけ

「水彩画でポストカードづくり」の様子

まずは来てみて――。そんな思いで発案されたのが「たつみんたいむ」です。きっかけは、午前中に開催する親子参加型の企画にありました。「親子参加の企画や保育付き企画で、イベント終了後、参加者から『会場に残ってみんなで昼食をとってもいいですか』という要望が少なくありませんでした。昼食をとりながらの交流は、参加者にとって息抜きになるだけでなく、事務局としても情報収集の機会となりました。それがヒントになり『たつみんたいむ』をつくりました」。

「たつみんたいむ」では、日にちを限定して昼食時にスペースを開放しています。店舗で扱っているお茶やコーヒーを無料で提供し、お弁当などを持参してもらってランチ交流の場として使用してもらうことを目的としています。「当初は毎週月曜日に『たつみんたいむ』を設定していたのですが、立ち寄ってくれる人はほとんどいませんでした。設定日を増やしたり、広報を工夫したりしたことで、10月下旬から徐々に増えてきました」。スペースへわざわざ足を運ぶのではなく、イベント後の休憩など「ついで」的要素の必要性を本間さんは感じています。


地元センセイいきいきプログラム地域住民の“得意技”を発掘

「リサイクルあーと」の様子

「パルぷらす@たつみ」で開催するイベントは、週2回程度のペースで実施されています。パルシステム東京の店舗主催の料理教室や福祉事業部と連携した「介護なんでも座談会」、「ヤムヤムクラブオフ会」といった企画のほかに、抹茶体験や親子お絵かき交流、デジカメ教室なども行われています。

また、「地元センセイいきいきプログラム」も展開。地域住民のなかには、得意な分野をもった方がいらっしゃいます。そうした人たちを講師に迎えて、教室や体験講座を開こうというものです。最初の講師は、茶道の先生でした。「料理教室や布おもちゃづくり講習会に参加していた方なのですが、話をしているうちにお茶の先生であることが判りました。『それならぜひ、みなさんにお茶を教えてください』と声をかけたのがはじまりです。その後、料理教室のサポーターとの雑談から水彩画をたしなむ方を紹介していただいたり、NPO関連の相談を通して日本語講師と知り合うことができたりするようになりました」(本間さん)。現在では、着付や手芸などの分野でも講師を発掘しています。

地元センセイによる講習、体験講座の定員は、10人程度としています。「なかには講師として経験のない方もいますし、交流を目的とするなら人数は少ないほうが効果が上がります。参加者一人ひとりとつながりを持つためには、これくらいの規模が最適だと考えています」。講師の中には、イベントが終わった直後から「次はあれをしよう」と構想を膨らませるほど楽しみにしている人も出てきているそうです。新しいコミュニティの芽が少しずつ芽吹いています。


気軽に集まれる存在へ地域とのパイプも着実に

一方、11月から福祉事業部と共催で「介護なんでも座談会」をスタートさせます。地元の辰巳団地は、1968年から入居が始まった歴史ある団地です。そのため近隣で開発が進む豊洲地区に比べて高齢者が多く、介護に悩みを抱えている人が少なくありません。「そうした方々に気軽に集まっていただき、堅苦しくない雰囲気で話ができればと考えています。胸の内に抱えていることを吐き出してもらい、すっきりしたり、ほっとしたりしていただければと考えています」。座談会は定期的に続けていく予定です。

今後は「健康」や「パパの子育て」「国際交流」などをテーマとしたイベントも検討しています。「健康講座は、体操に限らず、さまざまな切り口から取り上げたいですね。パパの子育て企画は、男性の育児参加だけでなく、地域参加を若いうちから進める狙いもあります。ママについても、子どもとセットに捉えられがちですが、『子どもが大きくなったらなにかやりたい』と、多くの方が思っているようです。そんな要望にこたえられるようなイベントも、今後は増やしていきたいですね」。イベント開催に当たっては、近隣の児童館や小学校で行われる催事などとも調整しながら企画を進めています。このように地域とのパイプをつくることで、双方向の連携を深めていきたい考えです。開設からわずか半年ですが、着実に地域へ根づきつつあるようです。


*本ページの内容は2009年11月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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