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社会貢献活動レポート

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第21回 見えない地球温暖化にエコ・カレンダーで立ち向かう 社会的責任と生協事業
2005年度版の「エコ・カレンダー」
昨年(2005年)、2月16日「京都議定書」が発効しました。日本は世界第4位のCO2排出国です。日本のCO2排出量は京都議定書が採択された97年よりも増えており、とくに家庭部門の排出量が3割近く増加していると言われています。「地球温暖化」の影響は、すでに干ばつや洪水、夏の猛暑などに現れていると言いますが、それが「わが家で排出するCO2が原因」と言われても実感がわきません。しかし、すでに深刻な影響が出ているところがあります。南太平洋の島国ツバルでは大潮の時に島の内陸部まで海水が入り込むようになったそうです。昔と変わらぬ生活をしている島の人たちは「どうしてこんなことになったのかわからない」と言っています。温暖化が止まらなければ、数年でツバルは海中に没してしまうでしょう。ツバルでは海外へ移住する人たちが出始めています。CO2を排出している私たちには実感しにくい「地球温暖化」。パルシステムでは、昨年から「エコ・カレンダー」に取り組んでいます。「小さな努力を、できるところから始めよう」というパルシステムのエコ・カレンダーの取り組みについて連合会環境推進室の那須淑夫室長にお話を伺いました。

身近な家庭の中からエコに取り組む姿勢がうかがえる

連合会 環境推進室
那須淑夫室長
パルシステムでは、05年度環境省からの委託事業として「エコ・カレンダー」に取り組みました。目的は「くらしの場でのCO2削減」。5月に組合員53万人に「エコ・カレンダー」を配布、05年6月〜06年3月までの電気料金やガス・水道料金、リユース・リサイクルの実施状況などを記入して提出するように呼びかけました。「1期(6、7月)、2期(8、9、10、11月)、3期(12、1、2、3月)と各期ごとに提出。1期6月は1万3千800人、7月は1万2千500人が提出していただきました。現在3期の集計を行っているところで12月は9千800人と減っています。しかし、環境家計簿の取り組みとして市民レベルで千人規模の取り組みをしているところはほかにないと思います」と那須室長。今年参加した方は、1期提出すると200ポイントがもらえます。3期全部提出すると600ポイントとなり、これは大きな魅力です。
参加者にはその月に重点的に努力したことをコメントしてもらいました。第1期は8千800人、第2期は5千人がコメントを寄せていただき、みんなさまざまな工夫や努力が感じられます。パルシステムでは寄せられたコメントを全部抜き出してまとめていますが、「中には涙ぐましい努力をしている人もいます」と那須室長。
〈参加者のコメントから〉
  • クーラーの設定温度は28度に/昼間はつけない/扇風機を併用する/ベランダに打ち水をする/風通しを良くし、クーラーをつけない
  • 冷蔵庫の開閉を少なくするために麦茶や冷水をポットに入れておく
  • 炊飯器の保温を切る/ポットの保温を切り、その都度沸かす/電気のアンペア数を低くする/コンセントは抜く/太陽光発電・太陽熱発電などを利用
  • 植木のみずやりに雨水を利用/お風呂は続けて入る/水を流しっぱなしにしない
  • ホールの吹き抜けに天幕を張って暖房費節約/夏はトイレの便座の暖房を切る
  • 寝るときクーラーをつけず、アイスノンで冷やす
「子どもたちにも協力依頼、家族で意欲的に取り組む」方もあれば家族の理解が得られず孤軍奮闘する人もいるようです。
 2006年度版の
 「エコ・カレンダー」
エコ・カレンダーには、毎月記入することで意識が変わってくるという効果があります。パルシステムでは寄せられたデータを「○○さんのエコライフチェックシート」にまとめ、組合員に返します。光熱水費によるCO2排出量、光熱水費の料金の推移などをグラフにして人目でわかるようにしてあるので好評です。
エコ・カレンダーの中に「あなたのエコライフチェック」の項目があります。毎月テーマ別に15のチェック項目が5つのテーマ(1.廃棄物、2.水、3.温暖化、4.有害化学物質、5.エコアクション)で出されています。「これが何をしたらいいのか、ヒントになります」(那須室長)。「生ごみは水分をよく絞ってから出す」「鉛が使用されている塗料を使わない」「エアコンのフィルターはこまめに掃除」など、チェック項目が「こんなこともエコなんだ」というヒントになっているようです。「出さない人も、読んで欲しい」(那須室長)。

今年度の「エコ・カレンダー」は読むだけでも楽しめる

今年度(2006年度)「エコ・カレンダー」は16ページに増ページし、4万部を印刷。昨年、取り組んだ方全員に渡し、提出を呼びかけます。その際、提出しやすいように「生協名・センター名・組合員番号・お名前」などの項目はシールを使って貼りこみ、提出者の負担を軽くします。また、今回は提出者の属性(年代・男女・家族数・利用媒体など)も記入してもらうことで全体のデータを取りたいと考えています。さらに各センターに100部ずつ配布、新規加入者に呼びかけて欲しいと考えています。「エコライフチェック」は今回全部で180項目となります。那須室長は「こんなこともいいことなんだ。というヒントがたくさんあって読むだけでも楽しい。点数が低くても、バツでもいいから読んで欲しい」。また「車の急停車・急発進をやめるとCO2を64.4キログラム削減。年間2940円の節約」など、具体的な数値を示した「ワンポイントエコライフ」は、参加者から好評でした。しかし切り取って提出するシートに掲載されていたため、「提出したくない」「手元に残したい」との意見が多く、今回は1ページにまとめました。ひとり暮らしの子どもや単身赴任のお父さんにも渡せるように、と考えて編集しました。「職員のみなさんも、ぜひ中身に目を通して欲しい」(那須室長)。

インターネット利用や、参加者同士の交流なども取り組みたいことのひとつ。「エコ・カレンダー」に参加することで、小さなことからでも「地球温暖化」問題に取り組む方が増えていくことが願いです。
「京都議定書」って何だ?
“地球温暖化は国際的な協力なしには止められない”と世界の国々が97年12月に京都に集まり「気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)」が開催されました。この会議では、各国が90年の先進国のCO2総排出量を基準に、先進国各国に6〜8%の削減を割り当てる「京都議定書」が採択されました。その後01年に世界第1のCO2排出国である米国が議定書を離脱、一時は発効が危ぶまれました。04年に世界第3位の排出国ロシアが議定書を批准し、「批准国の排出量合計が先進国全体の排出量の55%以上」という発効条件を満たすことができ、05年2月16日にやっと議定書が発効しました。議定書では、日本は6%の削減目標を課せられましたが、その後、排出量は減るどころか増えつづけています。


*本ページの内容は2006年6月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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