左メニューへジャンプ
本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
ホーム > 社会貢献活動 > 社会貢献活動レポート > 第20回 「くらしを守る」「支えあう」生協と福祉の思いは同じ地域の人々が集いあえるコミュニティーを目指して
ここから左メニューです
ここから本文です

社会貢献活動レポート

目次へ
第19回へ
第21回へ
第20回 東京マイコープの福祉事業「陽だまり」「くらしを守る」「支えあう」生協と福祉の思いは同じ地域の人々が集いあえるコミュニティーを目指して 社会的責任と生協事業
中野陽だまりでくつろぐ利用者の皆さん
中野陽だまりでくつろぐ利用者の皆さん
「不老長寿」は、昔からの人類の夢です。「不老」の実現はなかなか難しいようですが、日本は戦後、医学や公衆衛生の発達で、平均寿命世界一の長寿国になりました。加えて「少子化」が、日本の高齢化を際立たせます。東京マイコープは、1999年から品川区にデイサービスをつくり、地域の高齢者福祉に取り組んできました。都内に9か所ある「陽だまり」のひとつ「中野陽だまり」のデイサービスセンター施設長・高橋美香さんに生協の取り組む地域福祉について話を伺いました。

中野陽だまり施設長 高橋美香さん
中野陽だまり施設長 高橋美香さん
一人暮らしが多い地域
JR東中野駅より徒歩3分、山手通りから少し入ったところに「中野陽だまり」があります。建物は中野区が1階から4階までを一括借り上げしています。東京マイコープは1階と2階半分を使って通所介護(デイサービス)、訪問介護(ホームヘルプサービス)、居宅介護支援(ケアマネジメントサービス)の3事業を行っています。このうちデイサービスは1階部分を使い、毎日25人〜26人の地域の方が利用しています。9か所の陽だまりの中で、デイサービスを行っているのは中野と辰巳(江東区)、八潮(品川区)、愛宕(多摩市)。中野はゆったりとした空間の中で、午前中は入浴や体操・レクリェーション、午後は書道や手芸、ゲームなど自分の好きな趣味の活動に参加してゆっくりと過ごします。お昼は2階にある調理室で、パルシステムの食材を使った昼食を作って利用者に提供しています。また、中野と愛宕には筋力トレーニングマシンも設置、寝たきりにならないためのリハビリに役立てています。

中野・新宿区は都内で最も少子化が進んでいる地域だそうです。独居世帯が多く、百歳近い高齢な方でも一人住まいの場合があります。一人で暮らしているけれど、高齢で体が不自由だったり、健康に見えても認知症で時間感覚がなかったり、家族関係が理解できなくなっていたりします。
介護保険改正で生活は厳しく
利用者のみなさんの絵画。お上手!
利用者のみなさんの絵画。お上手!
利用する方の生活全体をサポートし、少しでも快適に過ごしてほしいという思いは、介護保険法の改正でさらに難しくなったそうです。今年(2006年)4月に改正された介護保険法では、「介護予防サービス」が導入されたのですが、それまで十分とはいえなかった重度の要介護者への支援は改善されませんでした。
 実際に困っているのは、例えばヘルパーが同行してデイサービスに通うというサービスが、保険内で認められなくなったことです。「もともと介護は細かい生活の積み重ねであり、そこに少しのサービスが加わることで、その人がスムーズにくらせる。それがだめになってしまうと生活が非常にむずかしくなってしまう」というのが高橋さんの率直な感想です。

この後、さらに医療の見直しで、入院をしている人が地域に帰ってきても、受け皿がないため結局戻っていくことになる。また、今のサービスで維持している身体的状況が、サービスも受けられないことで悪化してしまうことも懸念されると言います。

「今回の介護保険法の改正で明らかになったことは、行政によって全く対応が違う。つまり、住んでいるところで受けられるサービスも生活のスタイルも変わってしまうこと」と高橋さん。介護保険の枠外の行政裁量部分については、生協が地域に生活するものの代表として、生の声を伝えていきたいと考えているそうです。

組合員から地域へ広がりを求めて
高橋さんが福祉の仕事に入ったのは5年ほど前。生協では3年ほどで、はじめの1年間は生協の成り立ちや歴史について学ぶ研修を受けたそうです。「自分たちのくらしを自分たちで守る」「くらしを支えあう」という生協の成り立ちや目指すものと、福祉が目指しているものの根本は同じなのだ、と実感したと言います。

そういう意味で、生協が福祉に取り組むことは意味があるし、地域から期待されていると感じています。

ただ、生協は組合員で成り立っている組織であり、どうしても「組合員」という固定の枠が存在してしまう。しかし、福祉という立場からみると組合員であろうとなかろうと地域の人であり「一緒に生活している人」という思いを持っています。「同じ地域に住んでいる人だから、組合員かどうかで線は引けない。福祉の立場からの発信が必要」と話します。

そんな高橋さんの夢は「高齢者だけでなく障害者も子どもも、もちろん地域のいろんな人々も、年齢の区別なく集まれるコミュニティーがつくれたら…」だそうです。助けてもらえるし自分も何かできる、そこに行けばほっとできる、そんなコミュニティーをつくれるのは生協なのかも知れません。

プルン生協との子ども交流

東京マイコープの福祉事業について
■通所介護事業(デイサービスセンター陽だまり)
1998年10月に品川区の委託で事業が始まりました。現在は介護保険外のサービス(配食サービス・通所食事サービス・障害者サービス・生きがい対応型デイサービス)の委託運営を継続して行っています。デイサービスセンター『陽だまり』はアットホームで温かい施設です。朝夕の送迎から、デイルームでのレクリエーション、趣味活動、養護、入浴サービス等を行いながら、ご利用者の自立支援と生きがい・生きる力を大切にするケアを提供しています。

■居宅介護支援事業(ケアマネジメントサービス) 
 訪問介護事業(ホームヘルプサービス)
2001年7月より事業を始めました。東京マイコープの事業所では、ケアマネジャー(介護支援専門員)が、申請の手続きやケアプラン(居宅サービス計画)の作成、サービスの案内や訪問介護等各種在宅サービスの紹介や連絡、調整を担当します。 訪問介護事業(ホームヘルプサービス)は、ケアマネジャー(介護支援専門員)が立てたケアプラン(居宅サービス計画)に沿って、ご高齢の方が、住み慣れた地域で家族とともに安心した生活を過ごせるよう、家事援助から身体介護まで、ご利用者の居宅で行うサービスです。


*本ページの内容は2006年5月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

目次へ
第19回へ
第21回へ
このページの上へ戻る