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社会貢献活動レポート

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第17回 地域を元気にするコミュニティ事業を応援。パルシステムのセカンドステージ事業 「自分」を生かして働き、いつまでも楽しく イキイキくらしたい! 社会的責任と生協事業
「みんなの農園」の様子
「みんなの農園」の様子
国分寺の体験農園の一角で、共同で畑を借りて、共同で農作業する「みんなの農園」を始めて1年。年に20種類以上の野菜をつくります。とれたて野菜のおいしさ実感!!住む町で、「農あるくらし」を楽しむ地域コミュニティが生まれました。

団塊の世代が定年を迎える2007年は、社会構造が大きく変化する年といわれています。企業社会に属していた人々が大量に地域社会に戻ってくる。そうした人々に、生協は何を提供できるか。「ヤムヤム」「マイキッチン」「きなり」と、ライフステージ別の媒体で対応してきたパルシステムにとって、新たな対象となる層が出現することになります。
パルシステムでは、2006年下期の事業母体「セカンドリーグ(仮称)」立ち上げに向けて準備を進めています。子育てを終了した女性や、会社を退職した人々、すなわち「セカンドステージ」にいる人々が、地域の中でイキイキと楽しく働き、社会的活動や事業の先頭に立っていただくことを応援する「セカンドステージ事業」。パルシステム商品統括本部セカンドステージ事業プロジェクト事務局長小山邦子さんに話を伺いました。


時代の大きな変化
パルシステム商品統括本部セカンドステージ事業プロジェクト事務局長 小山邦子さん。
パルシステム商品統括本部セカンドステージ事業プロジェクト事務局長 小山邦子さん。
いわゆる「団塊の世代」の多くの方がもうすぐ定年を迎え、4人に1人が高齢者という時代に突入します。税収は減少し、行政サービスは縮小される。年金制度も非常に厳しい状況を迎え、若い働き手の層が多くの高齢者の生活を支えなければ…と、負担感が言いはやされています。

しかし2005年7月、オンラインパル組合員の50歳〜60歳の女性に「今後の働き方」について聞いたところ、約4割の人が自分に合った形態で働きたいという意欲を持っていました。「自由な時間に働ける仕事をしたい」「自分のキャリアを生かせる仕事をしたい」「自分の趣味を生かせる仕事をしたい」と考えています。「お金にならなくても、ボランティアや地域活動を行いたい」という方を含めると、約半数の方が、「何かしたい」と考えています。

また今の「60歳代」は、自分を高齢者だと思う人は少なくなっています。

国や行政の世話になるのではなく、「今後は『団塊の世代』が持っている力を価値ある社会づくりに向けていくことが重要」と提起をする方もいます。

「半数近くの人が生活のためではなく、働きたいと考えている。若い人が働くのとは違う、ボランティアとも違った働き方を求めています。何かしたいというその行動の後押しをパルシステムができないか、と考えました」(小山さん)。

個人の生き方としても、また日本社会全体としても、この「セカンドステージ事業」は重要なことなのです。

この大きな社会的問題に対してパルシステムは何ができるか
「食べ物づくり体験塾」。おぼろ豆腐の手作りに挑戦。
「食べ物づくり体験塾」。
おぼろ豆腐の手作りに挑戦。
食べ物づくりの楽しさを体験する場つくり。国立市で開催しました。元気なおばあちゃんたちも興味深々。お豆腐とお弁当でいっしょにお昼ごはんをいただきました。「みんなで食べるって楽しいネ」と思わず涙ぐむおばあちゃんに、昼間独りで過ごすくらしの現実を突きつけられました。
小山さんたちはパルシステムの「強み」について考えました。くらしに密着した「食」の事業、毎週の注文をいただいて商品をお届けしているインフラ、産地やメーカーのネットワーク、「生協」という信頼のベース…。中でも大きいものは「人(組合員)がいること」と小山さんは言います。地域に根ざしてきた生協は、地域のくらしに深く関わっています。そこにはさまざまな力を持った多くの組合員がいます。とくに、食と農の分野はパルシステムの得意とするところです。また、高齢社会の福祉やくらしサポート事業も手がけはじめています。これらの「強み」と「資源」を活用し、市民が主体となった地域づくりをパルシステムが支援していく、これがセカンドステージ事業の基本的な考え方です。

パルシステムにとってのセカンドステージ事業
「みんなの農園入門コース」。うどん打ちのお手伝い。
「みんなの農園入門コース」。
うどん打ちのお手伝い。
「みんなの農園」の農家の奥さんが、うどん作りの名人で子どもたちのうどん打ちに、農園メンバーも応援!!
ではパルシステムがセカンドステージ事業に取り組む意味はどこにあるのでしょうか。パルシステムのような無店舗販売は、店舗と違って地域からは見えにくいシステムです。テレビCMは大きな力を持っていますが、パルシステムの「価値」を伝えきるのは難しい。小山さんはパルシステムの価値は「生協の原点」そのものと言います。「2001年、商品政策について大議論しました。『生協は物売りだけではない。商品・情報・サービスを提供する、くらしの課題解決事業だ』と。つまり、生協の原点をきちんと押さえていこうということです」。この高齢社会の中で、市民が主体となった地域づくりのムーブメントを起こすこと。これが意思をもった「社会貢献」です。このような取り組みがブランド力につながり、パルシステムの価値が地域に広がることで、さまざまな事業のバックアップにつながる、と小山さんは言います。

地域コミュニティをつくる会員生協の活動・事業は始まっている
「会計学講座」の参加者。講座が終わっても意見交換。
「会計学講座」の参加者。
講座が終わっても意見交換。
事業を始める前に知っておきたい会計学の講座。数字が読めると経営が見える!と先生はおっしゃるのですが・・・。
コミュニティビジネスの萌芽、地域や社会貢献の活動は会員生協で取り組みが始まっています。たとえばエルコープでは2001年に「NPO支援センターちば」を立ち上げ、地域のプラットホーム事業に取り組み、神奈川ゆめコープでは「小田原交流事業」を展開しています。また、ハイコープでは空き店舗を活用した「くらし協同館なかよし」の取り組みが注目されています。その他にも各会員生協では地域の市民活動に対して「市民活動助成金」制度をつくり、地域の市民活動を支援しています。

家計を支えるためではなく働きたい、子育てが終わって自分がやり残したことを何かできないだろうか、と模索するセカンドステージの女性たちを応援し、その活動・起業を後押しする…。「女性は、自分が親を看取ってきた体験、子育て体験など、自分が大変だったことや困ったことを支援しようとする。そうしたベースにある「思い」を事業化していく、いわばヒューマンサポート的な事業が、これからの地域を元気にする力だと考えています。そうした自分サイズの事業でもやることができる。それを後押ししていくのです」(小山さん)。

セカンドステージ事業では2005年、何かをしたいと「行動」をはじめる人に向けたカタログ媒体発行(有料)とWEB媒体を準備し、下期には事業を進める新しい組織づくりを目指しています。

組合員の「何かしたい」思いを後押しし、パルシステムグループを母体として、地域の「くらしの課題を解決する事業」にチャレンジしていきます。

コラム
D触媒からセカンドステージ事業へ 当初、リタイア後のライフステージを対象とした媒体、「D媒体」の検討が課題となりました。現在、パルシステムで作成している3つの商品カタログに続く4つ目の媒体なのでABCDの「D」というわけです。
しかし各種のデータ収集や検討を行っていくなかで、「商品事業の延長上で考えることには無理があることがわかってきました。」(小山さん)2004年度には、定年後のライフステージに対応する事業として、Dステージ事業の検討を行い、「第2の人生」を元気に生きる、「セカンドステージ事業」と呼称することにしました。
現在、各会員生協の、主に組合員活動を担当している皆さんに参加してもらい、「セカンドステージ事業」のプロジェクトを立ち上げて検討を進めています。2006年1月にはプロジェクトとしての答申をまとめることになっています。


*本ページの内容は2006年1月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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