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社会貢献活動レポート

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第14回 心豊かなくらしづくりは人づくり パルカレッジで生協人を育てる 社会的責任と生協事業
第2回商品リーダー養成講座inささかみ「パルシステムの掲げる産直政策について」「組織は人」という言葉があります。社会貢献は「組織の外(=社会)に向かって何ができるか」とともに、「外に向かって働きかける主体はどうなのか」こそが問われる時代になりました。

パルシステムが目指す「これからの時代に対応する新しい生協づくり」には、パルシステムグループ全体(組合員、パートナー、役職員)の人づくりに中期的視野で取り組むことが必要と考え、2005年度より「パルカレッジ」をスタートしました。2005年度のパルカレッジは、パルシステムグループ全体を対象にした研修のほかに、「生協と関連会社」「生協職員」「理事」の合同研修など、トライアルに開講し、外部の専門機関とのコラボレーションによる「理事研修」や「経営セミナー」は、社会的な注目を集めています。

激変する社会システム・価値観の中で、誇りをもって「自己実現」と「社会貢献」ができる人材を育てる…。今回は、2005年4月に新しく設置された人材開発室の小澤敏昌室長から、パルカレッジも含め、職員の教育・研修を中心に、お話を伺いました。


連合会人材開発室 小澤室長
なぜいま「パルカレッジ」が必要なのか。小澤さんは「少子高齢社会は、職員も、組合員も、自己責任(自立)と共助(協同)で暮らせる能力が求められる。今こそ生協の出番の時代。激動の時代変化に対応し、戦略・変革できる人づくり・組織づくりが重要だが、これまで十分でなかった」といいます。ICAの協同組合原則でも、「職員だけでなく組合員、パートナーを含めた学習や広報」「地域コミュニティとの連携」がうたわれています。パルシステムの基本理念とは「心豊かなくらしと共生の社会の実現」であり、それを実現する役職員、組合員、生協にかかわる生産者やパートナーの教育体系が必要なのです。


自分の価値や能力の最大発揮の習慣づくり
第3回商品リーダー養成講座「パルシステムの理念・政策・方針について」
協働実践プログラム「尾瀬を舞台にコープの森を模索」
若者の就職基準の第1位は、自分の能力が発揮できる組織かどうかだそうです。しかし現実には日々の仕事やくらしに追われて、自分を見つめる時間や機会もなく、「自分のやりたいことがわからない。もっと違うセクションなら、能力を発揮できるのに」と現在の自分を肯定できず転職してしまう…。「東京マイコープの9年間のデータを見てみてもそうなのですが、27歳が日本で一番転職が多い年齢」と小澤さん。「その27歳の節目に、現在の仕事で、自分のやりたいことの実現と能力を最大限発揮する習慣づくりをサポート」しようと、昨年より『27歳節目コーチング』を、東京マイコープの職員からスタートしているそうです。

これは3ヵ月間、毎週、個別に、都合のよい日時に、電話コーチングを行うものです。前半は、自分が熱中したこと、幸せと感じたこと、達成した喜びを100%味方のコーチに生き生きと語れ、承認される贅沢な時間です。つまり、脳を活性化するドーパミンをたくさん分泌させ、心地よさを優先する習慣づくりをしました。その結果、「タバコをやめられた」「物置になっていた自分の部屋の大掃除からはじまり、自分の机、最後は職場全体の整理整頓までした」「仕事の目標を早期達成し、自信をもって後輩指導した」「アイデアがどんどん浮かんできた」など、うれしい声が…。後半は、自分の価値観・興味・能力を自己評価し、自分の強みを生かす仕事のスタイルの習慣づくりをしました。また、希望者は、自分がやってみたいセクションの仕事の体験もしました。けっこう、「今の仕事が自分の適職だとわかった」と再認識するケースも多いといいます。

また、年8回行われる「商品リーダー養成講座」は商品の背景にある組合員や生産者の思い、交流の歴史などを学び、組合員の関心を引き出し、心豊かなくらしの課題解決の提案ができるリーダーを目指しています。メンバー相互でその強みと改善点を真剣にフィードバックしあう、実践的な相互学習が特徴です。


基本研修「今変わる」で本当に変わる
社会人としての基本である挨拶、身だしなみ、いわゆる「報連相」などの基本的マナーは、一方的に訓練しても、現場に戻ると元に戻ってしまうといいます。「『シャツを入れなさい』といえば『カッコ悪いじゃん』と反発する。それなら、研修室ではなく、できるだけ実際の現場で、実際の事例で、どうしてこうしたほうが良いのか、どちらが『心地よい』のか体験しながら、組織文化として共感してしまう。つまり、明日から変わるのではなく、今変わる研修の工夫が大事です」と小澤さん。

ある事業所では、研修が始まる前は事務所に講師が入っていって挨拶しても多くの人が知らん顔だったのが、帰るときはみんなで声をそろえて「ありがとうございました!」と挨拶され、玄関では、靴をそろえてくれたりと、その変化にびっくりしたといいます。なるほどと思いながら、そうした研修現場を一度覗いて見たいものだ、と思ってしまいました。

また、グループ内での協働実践(例えば神奈川ゆめコープの小田原での実践)もありますが、東京マイコープのように東京電力と共同企画して、尾瀬を舞台にしたコープの森(ブナの植林)の模索など、グループ内にとどまらないさまざまな組織との連携も進められています。


『一人ひとりの幸せ』を実現するために
第1回パルカレッジ・経営セミナー講師は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授の楠木建先生
トータルなリーダー研修としては一橋大学大学院の教授陣と連携、会員生協・連合会・関連会社・産地・メーカーを対象に「パルカレッジ・経営セミナー」を開催。中・長期的視点からの人材育成・教育研修を実施しています。2005年度の『経営セミナー』は全3回の予定で、5月21日には開講式をかねた第1回セミナーが開催されました。

パルカレッジの目的を小澤さんは「パルシステムの理念である心豊かなくらし・共生の社会を実現する、つまり『パルシステムにかかわる一人ひとりの幸せの実現』だと思います」と言います。パルカレッジの試みは始まったばかり。「現在、各組織を回って実態把握をしています。組織による違いも大きいので、統一してやれる部分と個別の組織と連携してモデルケースとしてトライアルし、現場に役立つ教育をしていきたい。将来は、地域全体に、「相互学習」と「協働実践」の場を広げていきたい」と小澤さんは語ってくれました。


*本ページの内容は2005年10月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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