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ホーム > 社会貢献活動 > 社会貢献活動レポート > 第4回 北の大地に育つ「コープの森」
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社会貢献活動レポート

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第4回 4年目を迎えた、組合員参加の「ふーどの森植樹ツアー」 北の大地に育つ「コープの森」 社会的責任と生協事業
野付のほたては大きい、アサリも大きい。大きいのは海が豊かな証拠です。その豊かさを次の世代まで引き継ぐために、野付漁協ではもう15年以上も山に木を植えてきました。「ふーどのほたて」の産地である野付漁協のこの取り組みに共感して、パルシステム連合会が植樹に参加して今年で5年目。平成13年には「海を守るふーどの森づくり野付植樹協議会」を設立、組合員が植樹に参加しています。北方領土国後島を間近に望む北の大地に、「コープの森」が 育ちつつあります。

野付漁協ご紹介 野付半島の位置
野付半島はオホーツク海に突き出た釣り針状の、延長28kmの日本最大の砂嘴(湾口から、鳥のくちばしのように延びた堤防状の砂の堆積)。野付とはアイヌ語(ノツケウ)で「あごの骨」「岬」の意で、形が人のあごに似ているところから名づけられています。湾には天然のアマモ(海草)が豊富に繁殖し、北海シマエビの生息地帯です。

何で木を植えると、野付湾のホタテがおいしくなるのか!?
野付湾に流入する川の両岸に植林し、森を作ることで、海水の温度調節や土砂の流入防止になります。さらに枯葉などが腐食しできた栄養分が海に流れ込むことで、魚のえさのプランクトンを増やします。こんな大地からの恵みを受け、海も豊かになります。

野付漁協からパルシステムに届くもの
『ふーどのほたて』『低塩秋鮭切身』『いくら醤油漬』


植樹を通して自然循環に身を置く
2004ふーどの森植樹ツアー参加者6月18日〜20日に行われた平成16年度の「北海道野付 ふーどの森植樹ツアー」には、組合員約40名が参加。植樹場所は昨年植樹したとなりで、500本の白樺を植えます。ササヤブだったこの場所は下刈りはしてあるものの、地下10センチほど笹の根がからまっていて、なかなかスコップの先が入っていきません。一緒に植樹を行った漁協女性部のメンバーはさすがに手慣れたもので、テキパキと植えていきます。初めてスコップを持つ人も多い組合員は固い根っこに苦戦しながらも、二本、三本と植樹。植えた木の根元に自分の名札を立てるときの充実感は口では言い表せません。「この木が育ち、豊かな森になりますように」と心の中で祈ります。

参加者の中には、二度、三度と参加する組合員さんも多いのです。去年、おととし自分が植えた木が育っていると嬉しく、育ちが悪いと自然の厳しさに思いをはせます。パルシステム連合会の組合員にとって植樹とは、自分たちの食べる「ふーどのほたて」という食材をきっかけに、産地の山から川、海へつながる自然循環の中に自ら身を置くことができる貴重な体験と言うことができます。


女性部が始めた植樹
植樹を始めたのは漁協の女性部です。昭和63年に開かれた北海道漁協婦人部連絡協議会の30周年記念大会で「100年かけて100年前の自然の浜を取り戻そう」と、植樹に取り組むことを決めました。ここ野付では海がダメージを受けているという実感はなかったのですが、当時の女性部長が木を植えなければダメと町に掛け合い、森林組合の協力を得ながら昭和63年から植樹を開始します。初めの植樹場所は鮭が遡上する川の一つ床丹川のふ化場のそばで、樹種は松類などの針葉樹でした。女性部とは別に、漁協としても平成元年から造林事業10ヶ年計画を立て、植樹に取り組み始めます。


コープの森に湧き水が…
野付漁協平賀由喜子さん(女性部部長)野付漁協女性部の平賀由喜子部長は「私達が始めたのは確かだが、特別立派なことをしているわけではなく当たり前のことをしているだけ」「木がなくて川が汚れるのなら、元に戻すのは当たり前」と語ります。しかし15年以上も植樹に取り組み、平成6年からは「針葉樹ではダメ、広葉樹を植えよう」と、樹種を切り替えてきたことなど、その活動は着実です。しかし、「木を植えようと言う気持ちばかりで、植えたら育つつもりでいたが、活着率が悪かったり鹿に食べられたり…。植えている割には川に影響があるほどは育っていないのかも…」と植樹の難しさを語ります。

野付漁協の能登代雪・指導部長も「大変なのは後の管理」と言います。これまで白樺、ミズナラ、エンジュなどを植えてきたが、樹種や環境によって活着率が悪かったりするため、補植は欠かせません。「組合員さんは名札を付け、自分の木の生長を楽しみにしているので、アフターフォローは重要」とのこと。植樹の陰の苦労もあるのです。

しかし、最近嬉しい発見がありました。平成11年〜13年まで植樹した「コープの森」で、「地下水が湧き出している」のを発見したのです。「何か変化は? と聞かれるが、植樹をしたからと言ってそうそう変化が表れるわけではない。しかし今回、みなさんが植樹に見えるということで、事前に「コープの森」を見に行ったところ、二年前までは涸れていた地下水が湧き出している。1500本の植樹が、保水力としてその効果をあらわしたのだと思うと植樹してよかったと実感した」と、能登部長。実際、みんなでその現場を見て、森の力を実感しました。

双方向の交流が深まる
野付漁協能登部長(左)パルシステム連合会の組合員が植樹に参加することを、漁協側はどう受け止めているのでしょうか。能登部長は「植樹に参加する人を漁協が受け入れる。次に『浜の母さん料理教室』の時は、逆に首都圏の組合員さんが、女性部を受け入れてくれ、一方通行でない交流が深まっていると思う」と語ります。

また、昨年十二月、パルシステム連合会のお米の産地であるJAささかみと協同組合間提携を結んだ野付漁協は、相互に訪問して交流しています。植樹ツアーと重なってJAささかみからも生産者が漁協を訪問、チシマザクラを記念植樹しました。

別海町の森全体が2年前に北海道から「北の魚つきの森」に認定され、百本のチシマザクラを植樹、現在200本のチシマザクラが植えられています。能登部長は「山をチシマザクラで埋め尽くし、首都圏の組合員さんに見に来てほしい」と密かに考えているそうです。


川の両岸を木で埋め尽くしたい
能登部長は「最終的には河川敷両岸50メートルは全部木が植えてある状態にできれば」と考えています。酪農の町別海町としてはなおさら、川の浄化は大切と考えるからです。漁業関係者だけでなく酪農家も含めて河川敷の植林に取り組んで行ければ、と考えています。女性部の平賀部長は、「野付はまだまだ豊かな海。それだけに、守っていかなければならない。後継者が安心して継げる、後継者が安心して楽しく住めるようにしていかなくては」「そのためには、石けんの問題、ゴミの問題なども自分たちの問題として広げていきたい」と語りました。


*本ページの内容は2004年8月時点の情報です。最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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